フォルクローレの代表的な曲と言えば「コンドルは飛んで行く」が筆頭であろう。
アマチュアグループのコンサートでも、「コンドルは飛んで行く」はかなりの確率で演奏される。
ケーナと言えば「コンドルは飛んで行く」。通販のケーナ教材も「コンドルが吹ける」と宣伝している。
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| サイモンとガーファンクルのコンドルは飛んで行く・EPジャケ。第1部のみの内容 |
さて、コンサートのMCでは、私も「ペルーのロブレスという作曲家によるオペレッタが元」という内容や「サイモンとガーファンクルによって世界的に有名となった」などと説明している。
https://youtu.be/enHUwJIE00c?list=RDenHUwJIE00c (S&Gのコンドル。youtubu動画を参照してください)
「コンドルは飛んで行く」の最古のレコードへの録音が、1913年にリリースされており、YouTubeでも聞くことが出来る。SPレコードである。
https://youtu.be/JfVoK5QJU8U (←youtubu動画を参照してください)
また、ロブレスのオペレッタの楽譜から、新たに記録した演奏(2013年)もリリースされており、これもYouTubeで聞くことが出来る。
https://youtu.be/eJYEqRSl1ug (←youtubu動画を参照してください)
この2つを聴く限り、「サイモンとガーファンクルのコンドルは飛んで行く(1970年)」の大ヒットまでには、作曲家ミルチェベルグ率いるロス・インカスの「コンドルは飛んで行く(編曲・ミルチェベルグ)」の存在が不可欠であり、ロス・インカスこそが、現在につづく「コンドルは飛んで行く」やケーナ音楽のイメージの強いフォルクローレのモデルになっていると言えるのではないか。
https://youtu.be/dSwjrlvOeAY?list=RDdSwjrlvOeAY (←youtubu動画を参照してください)
ロス・インカスの「コンドルは飛んで行く」の録音が1963年と言われる。
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| ロス・インカス、LP・CDも多いが、このLP「コンドルは飛んで行く」は入っていない |
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| ミルチェベルグ率いるウルバンバ。ほぼ、ロス・インカス。1974年ポールサイモンと共に来日 |
サイモンとガーファンクルは、「ロス・インカスのコンドルは飛んで行く」をそのまま流用し、ロス・インカスの演奏に重ねた英語詩を付けて歌い、世界的なヒットとした。
「ロス・インカスのコンドルは飛んで行く」は、一曲のラテン音楽の名曲から、サイモンとガーファンクルのコンドルは飛んで行く」により世界的な名曲として日の目を見た。
それ以降は、「パントーハ」や「ウニャラモス」などのケーナ奏者の人気もあり、ケーナ音楽としてのフォルクローレは、国内外に幅広く浸透していく。また、日本では、ケーナ音楽を中心としたジャンルとして「フォルクローレ」が定着した。
当時、スターであった「サイモンとガーファンクル」とそのヒット曲「コンドルは飛んで行く」であるが、日本の子供には、1975年10月から始まった「アンデス少年ペペロの冒険」、1976年1月からの「母をたずねて三千里」等のアニメにより、南米アンデスへの郷愁や文化のイメージが低年齢層にも広がり、「コンドルは飛んで行く」も幅広い認知がされていくこととなった。
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ペペロ少年が黄金のコンドルに導かれ、エルドラドへの冒険をする物語 |
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| ジェノバの少年マルコが、母に会うため南米を旅します |
ところが、最近の若者には、「コンドルは飛んで行く」を知らない(印象が無い)者も多くなっていると聞く。
サイモンとガーファンクルの1970年に20歳だった若者も、今や76歳といえば後期高齢者である。1975年にアニメに夢中になった10歳の子供も還暦を迎えた。
ボリビア音楽(ボリビア・フォルクローレ)が日本のフォルクローレの延命には大きな貢献をしているのだろうが、CDというメディアも下火になってしまい新譜が届かない。
日本のフォルクローレ愛好者も高齢化が著しく、大学のフォルクローレサークルも減少しているとも聞く。
今後のフォルクローレは、どうなって行くのだろうか。



















