2023年12月3日日曜日

「ケーナの音色」木戸岡 信次(ビエントス)

 

 先日カフェアミーゴで行われたフォルクローレ同好の集まりに参加して、ケーナの音色について思うところがあったので書きたいと思います。

cafeあみ~ご(モンターニャスの演奏の様子)


最近コロナ禍から解放されて練習で演奏する機会がぐっと増えたのですが、演奏の質は上がっていないように思えてなりませんでした。

ケーナが音階を追う道具になってしまったような、物足りなさを感じていました。

ケーナとケナーチョ


 いろいろな人の演奏、ケーナの音色を聞くとすべての人に一人一人個性があって演奏スタイルも響き方も違っていて、こんなに豊かな表現の違いがあることに改めて気づきました。

 当然のように人それぞれ違うよね と漠然と思ってはいましたが、それがその人が表現しようとした結果の違いで、その人がいいと思った音色になっていると思いました。

 熟練の差は、個人差はありますがその差よりも、目指すいい音 気持ちの良い音はすべての人が違うので好みの差になる。 

フォルクローレの好ましい雰囲気を出せるケーナの音色を出せるようにしたいと思い、やりつくせない程の音色の追求があると感じています。



2023年11月1日水曜日

「歩行浴プール」岡田 清和(ビエントス)

 

 私は右大臀筋損傷の怪我により、7月下旬から毎日リハビリの歩行浴プールに妻の送迎で通っています。

 プールは車で2~3分の所にあり、1周30m、休憩スペース、ジャグジー付温泉もあり市民高齢者は150円/回で利用でき助かっています。

 

プールは、近くの温泉の湯を使用している。

歩行浴プールのイメージ

 

 歩行浴は水中で浮力が働くため、負担が少ないので早く治そうと欲張って歩いてしまい、筋肉痛になりました。

 今では30分休みなしで30周歩いています。

 歩行後は5分ジャグジーの温泉に入り足の疲れを解しています。

 効果が出てくると辛くても頑張ろうと思い、普通歩き、大股、横、後歩きなど筋力増強を考え歩いています。

施設では各種トレーニングも可能


 食事のバランスも考えタンパク質を多く取るように心掛ける毎日です。

 歩行浴は70~80代が中心で、土日には50代の人も加わり賑やかになります。

 腰、膝、股関節等に不安のある人が多く、悩みや世間話をしてフレイル予防に役立てています。

 利用者は明るく元気な方々で楽しいです。

 私の目標は地上で、右足片足立ち1分(退院時1秒)と片足つま先立ち(退院時は不可)が出来るようにする事です。

 10月下旬現在、右片足立ち30秒、つま先立ち、出来ない状態です。

施設の外観


 足の痺れには苦慮しています。

 辛さを忘れるようにと時々ケーナを吹いています。


 ケーナは一時の鎮痛剤です。


 CDやユーチューブで曲を聴き、新しい曲にもチャレンジしています。

 足を治し皆さんと練習できる日を楽しみにしています。                                                                                                                                          

2023年10月9日月曜日

「cafeあみーご」丸山 高男(ビエントス)


 今回は、皆さんもご存じのお店紹介です。

モンターニャスの方はよくご存じだと思いますが、このページを見ている  フォルクローレ愛好家にお知らせです。

2021年10月開店、ひらがなで「あみーご」です
〒400-0202 南アルプス市下高砂204-1  tel 090-3229-1476 

 山梨県には、今までフォルクローレ仲間が集まって演奏するような雰囲気のお店はありませんでした。

 あまり愛好者もいないのとグループも少ないため、無理もなかったとおもいます。


 2年前に一念発起して柳沢さんと言う女性が、突然「あみーご」と言う

お店を、自宅を改築して作ってしまいました。

びっくりしました。

店の入り口

彼女は私たちがやっているモンターニャスのファンでフォルクローレにはまったみたいです。

のめりこんで、お店まで・・・このバイタリティには感服します。

いつしかプロの演奏家を招いてのコンサート企画やらフォルクローレ仲間の交流会などイベンのも頻繁に行っています。

店内の様子 店の奥が演奏スペース(ステージ)

店内の様子 ロフトから


フォルクローレって、自分もそうだけどはまる人は、のめりこむ音楽だよね。


何か哀愁があり心に響くそんな音楽ですよね。

人生の進む道まで左右してしまう音楽って・・・いいと思うね。

「あみーご」も2周年を迎え、フォルクローレグループの交流会が、先日、行われ、モンターニャスも参加してきました。

近県からも多くのグループが参加して盛会でした。


 WEB https://cafe-amigo.blogspot.com/ チェックしてみて訪ねてみてください。


2023年9月1日金曜日

「レコードプレーヤーの回転数」堀込 孝一(ビエントス)

 

 最近は、世界的なLPレコード・ブームだそうで、レコードプレーヤも高級品から安価な物まで、手に入れやすくなっている。

しかも、安価な機種で3スピード対応のプレーヤーも複数有り、LP(33・1/3回転)、EP(45回転)、SP(78回転)までの回転数に対応している。

 私が、LPEP用で使用しているプレーヤーは、クォーツで制御されているのでピッチ調整は不要であるが、SP用に使用しているプレーヤーは、78回転に対応しているものの細かいところは、「ピッチ調整つまみ」で調整する仕様。

今は無きメーカーのレコードプレーヤー。3スピード


ピッチ調整つまみ。2つのツマミにより無段階に調整可能

 この調整が多少面倒であり、「ストロボスコープ(板)」と、「スコープ用のライト」が必要となる。

 ストロボスコープは、通常、回転数表示と他に50Hz(ヘルツ)、60Hzの表示がある破線状の模様が付いた板であり、これをターンテーブルの上にレコード盤のように載せて回転させ、スコープ用のライトを当てることにより、プレーヤーが適正な回転数にあるかが解る。

 円に沿った破線状の柄が止まって見える位置、その回転数が適正な回転数である。

ヘルツ地域図 「アカリセンター」というサイトから転載

 山梨県は、東京と同じ50Hz圏(東日本)であるが、隣の長野県やそれより西側は60Hz圏となる。

 狭い国土で50Hzと60Hzが共存する国は珍しいというが、日本での電気導入の経緯によるものらしい。

 現在の家電は、両方のヘルツに対応しているものが大半なので、ヘルツを意識することはほどんどないのだが・・・。 

上がプリントアウトし切り抜いたもの
下が、AT社の製品。2スピードに対応

 製品としてのストロボスコープは、オーディオテクニカ製のAT6180を持っているのだが、33回転と45回転しかない。

フィデリックスのサイトにあるストロボスコープ
両ヘルツの3スピードに対応

78回転のためにストロボスコープ買い直すのももったいないので、ネット検索し「フィデリックス」という会社サイトにある「回転数標記が正確なストロボスコープを作ってみました。(中川 伸 氏)」からダウンロードし、紙で作成した。

真ん中に穴を開けることさえ出来れば、私の感覚では、正直言って紙で十分と思う。

 プレーヤーによっては、レコード盤を載せないで回転を合わせても、モーターが非力などの理由でレコード盤の重さで回転がずれる物もあるので、レコード盤を載せてから調整をはかる方が確実である。

 ストロボスコープを使うには昔から蛍光灯スタンド等の発光する光源が必要である。

 人の目ではわからないが、蛍光灯では50Hzで1秒間に100回、60Hzでは1秒間に120回の発光を繰り返しているそうである。

電球が110円、ソケットが2~3百円、ケーブル等はリサイクルで0円

 発光装置として蛍光灯スタンドの代わりに「100均のLEDナツメ球」を用意し、「ホームセンターでソケット(E12)」を買い、家にあった「余り物のコンセント」をつないだ。

発光装置は、専用品を買うと1万円は下らないが、代用品としてはこれで十分である。

メーカーから販売されているセット(アマゾンから)
左がストロボスコープ。右が、ストロボライト

そのタイミングでスマホのライト発光をさせるというアプリもあり、試してはみたが、自分のスマホの発光ではストロボスコープを上手く読み取れなかった。

光を当てながらピッチ調整つまみを回す
目当ての個所の波状の模様が止まって見えれば適正回転数

 ピッチ調整後の音は、CDLPと比較した「聴感」でも違和感はなかった。最初から「聴感だけ」でピッチ調整することも不可能ではないだろうけど・・・。

 仕舞い込んでいた古いレコードプレーヤーを使う場合や中古のレコードプレーヤーを購入した場合などは、ストロボスコープで、回転数のチェックを是非してみて下さい。

アナログレコードは、かなり楽しい。



2023年8月1日火曜日

「損か得か?」桜井 小百合(ボーカル、パーカッション)

 

 今年になりコロナ架の行動制限が解除された頃に夫の運転で三年ぶりくらいに東京・神田神保町にある『ディスクユニオン』に行った時の事。

 

ディスク・ユニオン神保町店、1フロアで全ジャンルを扱う

 ここはだいぶ前に義父のために浪曲のレコードを探して行き着いた中古レコード店である。

 南米音楽のコーナーもあるが、大体がタンゴかメキシコやブラジル音楽くらいしかなかった。

 しかし、今回は違った。

 フォルクローレのLPが結構な枚数あったのだ。

 大きなレコードジャケットを目にして何だか興奮してしまい、気付いたら同行していた夫のことも忘れてレコード選びに没頭。

 結果、13枚ほど購入。

 一枚300円とか500円…全部で五千円とちょっと。

 物凄く得をした気分であった。

 マイナーなジャンルだから安いのかも。


 中には1978年のアントニオ・パントーハ来日記念盤があり、当時のコンサートのパンフレットが付いているものもあった。

パントーハの来日記念盤LP(1)

パントーハ、来日記念盤LP(2)



 他のレコードジャケットには曲紹介の欄に赤ペンで線が引かれていたり、何かメモ書きもあったり。

 前の持ち主もフォルクローレの演奏をしていたのか? 聴くのが趣味だったのか?と想像するのも楽しい。

最近は、アナログ・ブームで、女子受けするプレーヤーも増えてきた


 しかも状態も良いものがほとんどで、ちょっと古いかな?と思うものでもジャケット写真がなかなか趣があったりするので壁に飾ってもいいかも。

 東京って何でもあって凄いな~💖良い買い物をした♪とホクホクした気分、さぁ、帰ろうと店のすぐ裏手のパーキングに戻り、事前支払機で駐車料金を見たら…『3,800円』!!

…二時間で『3,800円』(_;)!!!

というオチがついたお話でした。

2023年7月12日水曜日

「先発完投」橋本 真樹(チャランゴ、ギターラ)

 ♪♪画面の中では肘を痛めて 再起不能と云われた投手 
 ♪♪息子ほどに若い打者に 挑みかかってゆく                    河島英五「地団駄」より

               
代表作の一つ「地団駄」の収録されたベスト盤。ベスト盤も数種ある。


 昨年11月、敬愛する元プロ野球選手・村田兆治さんが亡くなりました。

 上記楽曲にも歌われているとおり、肘の大手術から奇跡の復活を果たした村田さん。

 野球というスポーツを見始めた子供の頃からの憧れの選手であり、現役引退して還暦過ぎても剛速球投げ続ける姿が私の元気の源でもありました。

 突然の訃報に接した際には、自分の体も半分死んでる?かのような不思議な感覚がなかなか抜けませんでした。

ベースボール雑誌の追悼号


  生前の村田さんの座右の銘が「人生先発完投」。

 野球の試合で先発した投手が最後まで投げきるように、自分のなすべきことを最初から最後まで自らの責任でやり遂げる。

 逆境でもあきらめず、地道に愚直に努力し続けることの大切さを説き、自らも実践されていたようです。

  私もこんな村田さんの姿を手本として、何事にも取り組んできたつもりですし、音楽活動においても自分なりの「完投」目指して頑張っていきたいと思っています。

 実家の両親の介護のため、この1年近く音楽練習に参加できない日々が続いていますが、この間も他のメンバーの皆さんが主体的に活動を継続してくれています。

 ありがたい仲間の存在とようやく戻りつつあるコロナ前の日常を大きなプラス要因と捉えて、今後の活動を模索していきたいと考えています。

2023年6月1日木曜日

「ケナーチョ」大塚 良夫(ビエントス)

 

 ケナーチョを吹くきっかけになった曲が「インディオの哀歌(ロス・カルチャキス)」。

 

「アンデスの笛1」のLP A面1曲目がインディオの哀歌(ヤラビ) 

アンデスの家ボリビアでケナーチョを吹いてみた。

 指穴と指穴の間がケーナより長い、指の短い私にとってはきつかった。

 店主の福岡さんが、穴の小さいので吹いたみたらと、それでも上手くいかなかった。

 

短い笛がケーナ、長い笛がケナーチョ

 家での練習では、指をよく動かしたあと吹くようにしていたが、しっかりと穴が押さえられない。

 特に全部の穴を押さえる一番低い音はきつい。

 押さえようと力を入れたことで、右手の薬指を骨折。

鹿教湯(かけゆ)のフォルクローレ・フェスティバルに参加できなくなったのは残念だ。

 

モンターニャスも何度が参加しました。懐かしい。


手元に8本のケナーチョがあります。

満足に音の出るケナーチョは1本もありません。

ここまでの話を三澤さん(モンターニャスのビエントス、チャランゴ)に話したら、ケナーチョを作ってくれました。

内径が小さくて吹きやすくなりました。

より押さえやすいようにと、下穴の位置を変えてくれました。

「リャキルナ」は、前よりリラックスして吹けるようになりました。

 

2023年5月2日火曜日

「骨折」今村 均(ギターラ、ボーカル)

 昨年(2022年)11月25日の71歳の誕生日に左脚首の腓骨を骨折、脛骨にヒビが入ってしまいました。



  15センチ位の段差を重い荷物を持って降りようとした瞬間に脚首を捻って転倒。 

 捻挫してしまったなぁ、失敗したなぁ、と思い、少し休めば痛みも治るだろうと思っていました。

  しかしどんどん腫れが酷くなり痛みも増してくるだけで少しも良くなりません。


 整形外科でMRI検査の結果、骨折しているのが判明しました。

  仕事が超繁忙期で、医師から即日の手術を勧められたのですが、1週間延ばして貰い、やり残していた作業を何とか片付けて、入院、手術を受けました。

  初めての入院であり、人生初の手術と言うことで不安も有りましたが、医師を信頼して任せるしかありません。


  脊髄に麻酔して下半身を麻痺させて施術します。

 硬膜外麻酔と言うそうです。 

 脊髄を覆っている硬膜の外側に麻酔薬を注入して下半身の神経を麻痺させて手術します。


  背中を丸めて海老の様になり、先に痛め止めの注射を打ちます。

  これが結構痛い。



 腓骨にプレートをビスで固定します。 

 脛骨にもヒビが入っていて長いボルトを埋込ました。 

 術後の一晩はかなりの苦痛で眠ることはできませんでした。


 感染症予防の為に面会禁止で、家族さえ見舞いに来れない日々で何もする事がない中、サッカーWカップが放送中で日本戦は全て生で観戦出来たのが唯一の楽しみでした。


 

 年末年始は治療に専念し、ここ数十年で初めてノンビリ過ごせました。


  もう歳だからゆっくりしなさいと神様が言いたかったんでしょうね。

2023年4月1日土曜日

「ハイレゾ」小林康博 (ギターラ)

 「ハイレゾ」という言葉を音楽用語だと思っていた、調べてみると「高解像度」という意味で、映像や音楽などのデジタルデータにおいて、従来の規格よりも解像力に優れ、相対的に緻密で鮮明であることを表すらしい。

現在では4Kディスプレーに代表されるように、従来の解像度や画素数をはるかにしのぐディスプレーが登場しており、このような高精細化されたものがハイレゾディスプレーとよばれている。音楽データにおいては、サンプリング周波数や量子化ビット数において、音楽用CDのデジタル規格を超える高音質のデータをハイレゾ音源と呼ぶのです。

デジタル ⇒ 新しい、機械的、コンピューター、音楽CD、iTunes

アナログ ⇒ 古い、温かい、LPレコード

アナログとデジタルですが、アナログ・シンセサイザーのようにアナログにはアナログの良があるのもまた事実。

両者をバランスよく使いこなしていきたいものですね。

オーディオテクノロジーの革命といえばCDの登場ですが、それを突き放す勢いなのが「ハイレゾ」です。

ハイレゾとはアドビ社から画像加工・補正ソフトのPhotoshopがリリースされ、マニュアルにあった「レゾリューション」という言葉を略して「レゾ」からきてきます。「この画像、レゾ足りてる?」「レゾが低い」など。ハイレゾの語源は「高解像度印刷」です。

ハイレゾの実力はというと、CDの3倍以上、MP3やAACなどの圧縮音源の数十倍の情報量を持つ音源です。

この違いかCD以上の音の豊かさを表現できるというわけです。

定義としてはCD以上の情報スペックを持っていればハイレゾと名乗ることができます。

高解析度の音源は以前からあるにはありましたが、これらを再生するにはかなり高額な機器が必要だったため、あまり普及しませんでした。

ハイレゾが普及したのはインターネット環境のインフラが充実したことが大きく影響しています。

私は自宅に趣味の部屋を作り、ハイレゾ音源を楽しむためにコンデンサーマイクを使ってみたり、録音した音をデジタル編集したりして遊んでいます。あまりに奥が深すぎて沼にはまる前に怖気づいています。

YouTubeの動画でも高音質の録音のものが多く見られます

現在一本100万円はするノイマンなどのコンデンサーマイクをふんだんに使って録音されています。

ヘッドホンかイヤホンで聴いてください。



2023年3月5日日曜日

「土曜日」今村 まち子(チャランゴ)

 

繁忙期が過ぎ、今日は久しぶりの何の予定もない土曜日。

急遽、横浜の家具屋にソファーを探しに行きました。


15年間使ってきた革のソファーが見た目にも傷だらけでくたびれてきて、替え時と、前々から思っていたので、思い立って行きました。


ベッドで寝る時間が1日8時間として、人生の3分の一、昼休みや夕食後ゆっくり寛ぐのが1日3時間なら、ベッドと同様、侮れない。




家の近くのディリーストアで温かいおむすびを買い、食べながら、10時に出発。

このおむすびはここで作ってるので納得のお勧めおむすび。




12時に着いて約2時間ソファーやイスを見てまわった。

長ーく座ってみるのがベター。

本当は寝そべりたいのだが、流石にそれは遠慮した。

昼食は通常4~5人でとっていて、昼食後はいつもリラックスできる所の取り合いになるので、そんなことも想像しながら、見てまわった。

結局2人の意見が一致したものを購入。


感覚的に2人共あまり相違がないので、話は簡単。

決めた後は家に帰ってから、ケータイで色々調べない事を条件に!




帰りは海老名サービスエリアで世界一売れてるメロンパンを2つ購入。

あまりの美味しさに1つをペロリ。


2023年2月1日水曜日

「チャランゴのストラップについて」三澤 常美(ビエントス、チャランゴ)

 チャランゴという楽器は、後ろ側が膨らんでいるので、立って演奏する際にウクレレのように持ってもマシンヘッド部分が重いため、極めて安定が悪い。

 高く保持する昔ながらの保持法もあるが、コード弾きでは良いもののソロでは左手の自由が制限されてやりにくい。

 そこで首から吊るすストラップの出番である。

 ストラップの取り付け方には、楽器に穴を開けてエンドピンを装着するか、穴を開けたく無い場合、粘着テープとベルクロ、吸盤を利用する方法が考えられる。


 中古のチャランゴを購入すると無造作に真鍮製のヒーロンが付いていることもしばしばである。

 ヒーロンにボリビア風の平織の紐の先端を縛り付ける為だと思うがあまり格好良くない。

 そもそもエンドピンはギターやウクレレの場合補強材の入った一番後方端に穴を開けることが多い。

 チャランゴの場合は吊り下げた時のバランスを考えてより上で内側に開けられる。

 そこで問題なのは、ボディー板の強度である。

 ボディ材が薄い場合は穴の周囲から割れる心配がある。

 

1)内部に補強材を入れる方法(私見)

 ストラップピンを着けるために開けた小孔からテグスか、いらなくなったチャランゴ弦を挿入して、ボディ全面のサウンドホールから出す。

 適当に丸く削った当て木一円玉くらいの大きさで5ミリくらいの厚さに調整して装着部外側カーブに合わせ表面を丸く調整しておく。

 中心に糸の通るくらいの穴を開けて、サウンドホールから出した糸を通す。

 通した糸の一部にコブを作って当て木が抜けないようにする。

 当て木の表面に接着剤を塗布して少し待つ。

 数分後に糸を引っ張って本体小孔の裏に誘導して圧迫する。

 この時テグス糸を巻いて引っ張り固定。

 接着剤乾燥まで12時間ほどまって、サウンドホール側から糸を抜く。

 あくまで頭の中だけで考えた方法なので、やる場合は自己責任で。





2)吸盤を使用する方法

 一番手軽で、ボディを傷つけないので良いが、いつ吸盤が外れるか分からないので精神衛生上良くない。

 吸盤の接着力の強いものを選ぶが、本体のカーブもあってなかなか良いものがない。

 本体に足場となるシールを貼ってから吸盤を着けると少し安定する。

 また、パンチングボード用吸盤の中にはネジを回すことで吸盤を引き上げてより吸着力を強くする工夫がされているものがあり、外れにくい。


ストラップのもう一方をどこにつけるか?

 ネックの根本につける方法 ウクレレやギターで見かける。

 演奏中ストラップがヘッド側に見えないので良いが、チャランゴではヘッドヘビーで安定が悪い。

(特にギアペグ仕様の場合)イタリアの女性チャランゴ奏者でこの位置で固定して上手に弾いている方もいる。



3)ヘッド部分への装着

 ストラップに丈夫な紐を通してナットの上の弦との隙間に縛る方法

 手軽だが、チャランゴではローポシションでのコード弾きが多用されるので少しストラップが邪魔になる。



4)ヘッド先端部分の裏側にストラップピンをつけてしまう方法

 ヘッドの裏側の高い位置、ヘッドの裏側の2番目と3番目の糸巻きの間の真ん中 などが考えられる。

 手軽に脱着可能なので便利だが、大事な楽器に傷をつけることになる。


5)左右の糸巻きの間の木の部分に紐で縛り付けつける方法

 これも手軽だが、弦交換の際は紐が邪魔になる。

 最後に最近の女性チャランゴ奏者の間で行われている糸巻きにストラップの取り付け部分を通してしまう方法


 ルシール・イズミなどの動画でヘッドにストラップを巻き付けているのがわかる(写真)




 チャランゴの右側の一番上の糸巻きや、3番目。反対側の3番目などにストラップを固定して、ヘッドを下から巻いている。

 この利点は、チャランをストラップで吊るした時にチャランゴが下を向かない。

 綺麗なストラップなら視覚的にもなる。

 ヘッド周囲にピンをつけないし、紐もいらない。




2023年1月1日日曜日

「フォルクローレの音源」鈴木 賢二(ギターラ)

 

 昔、フォルクローレのレコードを足を棒にして探し回ったことが「うそ」のようです。

 

民族音楽シリーズのLP(今でも新鮮!名シリーズ)

 今は情報が溢れ、音源がすぐ手に入る時代です。

「コンドルは飛んで行く」を越路吹雪さんも吹き込んでいました


 その代わり、FM放送などで、ラテン、フォルクローレ、民族音楽などの番組がめっきり減ってきたようです。

 

FM放送から、気になる曲をカセットテープに撮るのが、昭和の音楽ファンの定番

 フォルクローレのグループ演奏も、ボリビア、ペルー、エクアドル、チリ、アルゼンチンその他の国の特徴が薄れ、境がなくなってきた感があります。

 

 今は2030年くらい前に録音した音源の方が、良かった気がして楽しんでいます。

 

コンドルパサの定番は、やはり「ロス・インカス」か!?

早くコロナやウクライナの戦争が収まって、普通の生活に戻るといいですね。