2021年12月1日水曜日

「続 Mi Bolivia ミ・ボリビア」木戸岡 信次(ビエントス)

 

 通勤の車の中で歌の練習しています。

 

 昨年も同じ曲の紹介をしたのに1年が短い!


   ※音源は、Mi Bolivia SACAMBAYA で検索してみてください。 


 時間の経つのが毎年早くなっているように思うのは、周りの人達が皆口をそろえて同意するので、自分だけではないと少し安心するのですが。


 自身の感覚では、子供のころの20倍か30倍かのスピードです。


 理屈を言えば、生きてきた時間分の一定時間の値が小さいほどスピード感大とすると。

 歳をとる、生きてきた時間の値が大きくなると、どんどん小さくなる。

 するとどんどんスピード感が大きくなる。

 時間のスピードに追い付くほどに速く動ければ良いですが、逆に遅くなる。

 

 フォルクローレを演奏するときは、聴くときは、時が止まります。


 憂鬱な時にはフォルクローレを聴いて、演奏して、歌って。


 元気を出していきましょう!

 「久しブリ」では無い感じ。


LETRA 'MI BOLIVIA'

Sacambaya

Mi Bolivia, país andino
Valles y montañas
con su Chaco y el Amazonas
soy de tus entrañas

En la Llajta nuestra gente
vive muy consciente
somos quechuas pueblos aymaras
Tupi guaraníes

Mi Bolivia como te amamos
Mi Bolivia como luchamos
todos juntos por ti
llajtamasis chayanpusqanku
sunqus kusichasqas






2021年11月1日月曜日

「ケーナが吹ける喜び」岡田 清和(ビエントス)

 

 

 6月6日早朝、家で倒れ、救急車で病院に運ばれました。

 不安定狭心症と診断され、直ぐにカテ-テル手術を受けました。



 翌日から頭痛、微熱があり、眼にも異常が出て軽いくも膜下出血と診断され入院期間も3週間位掛かりました。

 退院後は、薬の副作用もありましたが、今は元気です。

 病気になった事から、夫婦で話し合い生活を変える事にしました。

 作業は午前の2時間位、午後はゆっくりする。趣味は楽しんで行う。

 というスタイルを保って生活することとしました。

 ケーナを2ケ月ぶりに吹いて見ました。

 


 音が出ました、鳴りました。

 次に曲、脳に負担や影響があってはと恐る恐る吹きました。

 出会い、ユリ、コンドル等忘れず覚えていました。

 嬉しかったですね・・・ほっとしました。

 今は無理せず徐々に時間を伸ばしながら練習しております。

 やっぱり健康は最高、入院してつくづく感じました。

 限りある人生、楽しく過ごして行きたいと思っています。

 11月から練習に復帰しますので、よろしくお願いします。

ペルーの土産物屋


2021年10月1日金曜日

「チャランゴの修理」丸山 高男(ビエントス)

 

 県内もコロナの影響で外出自粛が続いていますが、個人的にもストレスが溜まっています。

 こんな状況が何時まで続くやら、不思議な病気ですね?

 皆さん元気にしていますか?

 フォルクローレ活動も2年近くご無沙汰ですさみしい限りです。

 早く日常に戻って演奏活動したいものですが、いつになるのかな?


 
 今年もブドウ栽培、収穫も無事終わりやっとほっと一息、この時期、暇ですることがないので、自家農園に野菜植えたりして、暇つぶししてます。

 ネットなどで は、コスキンジャパン、ZOOMによるライブ配信など楽しませてもらっています。

  でもやはり対面で顔色見ながら会って話ができるっていいですよね。

 これすらできないこともストレスです。


 
 ところであまりにも時間があるので、昔オークションで買ったチャランゴの修理を始めました。

只今、修理中


 糸巻きが壊れていたり、塗装が剥げたりしていたので、部品を買って修理中弦楽器練習したいと思います。

 この機会に、しばらく作っていなかったケーナも何本か作ろうと思っています。

 モンターニャスの練習にもなかなか参加できませんが、そのうちお邪魔いたします。

 存在感ないので忘れないでください。

路上のチャランゴ弾き(ペルー)

 こんな時期に思うことはやはり、仲間と楽しく練習したり、演奏会したりが日常になるといいですね。

 一人でやっていても面白くないし。

 また、よろしくお願いします。
 

2021年9月1日水曜日

「イエローカードの記憶」堀込 孝一(ビエントス)


 イエローカードといえば、サッカーなどのスポーツでのペナルティを思い浮かべる人が多いと思うが、ここでは「黄熱病の予防接種の証明書」のことである。
 証明書が、黄色の用紙に記載されているので、単純にイエローカードなのだと思う。

(所有するカードのサイズは、縦15cm、横10cm位。二つ折りになっている。画像は表・裏)


 2010年9月に、東京コチャバンバのペルー・ボリビア旅行に参加させてもらったが、その際「ボリビアの経由地の空港でチェックされる(可能性がある)」との趣旨で、黄熱病の予防接種を受けて接種証明書(イエローカード)を持参するように指示があった。

 
 黄熱病(イエロー・フィバー)は、野口英世の功績と共に日本での知名度は高いはずだ。

 予防接種なら地元の甲府保健所なら打ってもらえるだろうと軽い気持ちで問い合わせたが、県内ではやっていないという。
 最寄りでは、東京か横浜の検疫所なら受けられると思うとの情報。

 まずは東京の検疫所に問い合わせたが、土日の接種で旅行に間に合う予約は、もう、塞がっていた。
 慌てて横浜の検疫所に問い合わせると旅行に間に合う土曜の予約を取ることが出来た。危ない、最後のチャンスみたいなものだった。

 証明の有効期限は接種から10日後。それから10年間有効とのことだ。
 横浜検疫所の担当者から「午前9時から9時半の間までにこちらに来られますか?」と尋ねられたが、行くしかないのです。とりあえず。

 横浜に午前9時というのは、山梨から朝出発で5時頃か?ということで、朝が辛いので、車で前夜出発し横浜で仮眠等で時間をつぶして・・という計画にした。

 前日夜は、飲み会であったが、禁酒で臨み、その足で横浜へ向かった。幸い渋滞や事故等無く深夜、横浜に到着。まだ、8時間以上の時間がある。

 その間、空き地に車を止めて仮眠しようかと思ったが、適当な空き地が見つからない。夜食もかねてファミレスに入ったが、1時間超えると駐車場代が課金されるという。

 やはり横浜は、都会であり、観光地であり、田舎と違って適当な駐車場所を見つけるのは困難と知った。

 おかげで朝まで、睡魔と戦いながら休み休み横浜をドライブしながら過ごした。朝日が出てからの時間も長かった。

 やっと、朝9時に近くなり、横浜検疫所の近くの有料駐車場に車を停めて検疫所へ向かった。
 公の施設なのですぐ判るだろうと甘く考えていたが、合同庁舎の一室らしい。似たような建物があるので、多少迷いながら探す。あせって小走りで、汗ばみながら到着は9時15分くらいだっただろうか。

 さて、受付で、印紙や書類を提出し、検温を受けると、なんと体温37.6度であった。謎の発熱、確かに体調は良くない。頭もすっきりしない。寝不足だし。
 担当曰く37.5度以上の熱があると接種は受けられないそうだ。このまま、接種が受けられないと一緒に旅行に行く人に迷惑がかかるかもしれない。当然、旅行は断念したくない。

 何とか熱を下げようと考えた。

 受付には、走って来たので、ちょっと呼吸を整えてくると伝え、受付近くのスペースにあったジュースの自動販売機から、冷たいものを大量に飲んで一時的に体温を下げる作戦を思いついた。

 一気飲みの辛い炭酸飲料を避け、500mlのウーロン茶を2本買って一気に飲み干す。
 
 おかげで、次の検温では、37.4度となった。こうして、無事、予防接種を受け、イエローカードを手にすることが出来た。

 ペルー・ボリビア旅行では、一度もイエローカードの提示を求められることも無かった。

 その後、南米への旅行の機会も無く。黄熱病の予防接種が、新型コロナに効果があるというような旨い話も無く。もう、昨年(2020)、イエローカードの10年の期限到来となった。
 が、現在では法改正により、イエローカードが「生涯有効」になっていることを知る。少しうれしかった。


 新型コロナの影響で、当分、海外旅行に行けそうもないが、パスポートはしっかり10年間で期限切れになっている。
 
 いつもならいつでも海外旅行に行けるようにと更新は切らしたことはなかったが、今度のパスポート更新は、次の海外旅行の予定が入ってからになるだろう。

2021年8月1日日曜日

「自主練習」桜井 小百合(ボーカル、パーカッション)

 

 去年の今頃に月刊モンターニャスに書いた文章を読み返しました。


 自主練習をして定例会に参加する日に備えたい・・・という感じの内容。


 あれから一年。モンターニャスの練習には相変わらず行けていないし、自主練習なんて全く出来ていない・・・。


ボンボは居間の壁に吊るしたままです。



 まさか、こんなに長い期間コロナ禍が続くなんて思いもしませんでした。

 一年経って状況が好転していると思っていたのだけど、好転どころかあまり良い状況とは言えない?


 さて・・・いつ、練習に復帰すべきか考えているのですが、もう一つ問題が。

 義父(旦那の父親)の脚に下肢静脈瘤があり、毎晩風呂上りに弾性包帯を巻いてあげなきゃならなくなりました。

 夜に出掛けられない・・・

 義父が自分で上手く包帯が巻けるように只今絶賛訓練中なのですが~

何せ、80代後半の高齢者。なかなか難しい。

という事で、まだしばらくは練習に行けません。



 コロナ禍でなかなか楽しいイベントにも行けませんが、最近はオンラインライブを観てフォルクローレを楽しんでいます。

 また皆さんと演奏出来る日のために、今回こそ自主練習を頑張ります!


 来年の今頃はどうなっているでしょうかねぇ・・・?

2021年7月8日木曜日

「古流剣術 天然理心流」橋本 真樹(チャランゴ、ギターラ)

  

木刀素振りでダイエットに成功したことは、昨年の「月刊」に書きました。

あれから1年経ちますが、新型コロナ収束の気配はなく、武道の対人稽古が制限される状況はまだまだ続きそうです。


一人稽古の素振りに精出すくらいしかできることはないのですが、素振りの本数増えた分、納得できるような振りに近づけているような実感はあります。

進歩が実感できていることが、取り組みへのモチベーションになっていることは間違いないと思います。

 


 ところで、私の学んでいる武道は、正確に言うと「剣道」ではなく、「古武道」とか「古流剣術」とか呼ばれているものです。

 江戸時代以前の武術には様々な流派があり、流派ごとの教育指導体系に基づいて後進の育成が行われていたわけですが、競技スポーツとして発展してきた現代剣道では顧みられなくなった技法もたくさん残されています。

 組討ち・足払い・関節技などは当たり前。

 まあ、「剣道」半分「柔道」半分といったところですが、このスタイルは戦前位までの剣道界では普通だったとも言われています。

 ちょっと荒っぽいように思われるかもしれませんが、この年齢になってもパワーとスピード追及している私の性には合っているようで・・



 

 ちなみに、流派名の「天然理心流」と聞いても、ピンと来る人はまずいないと思いますが、この流派の第4代宗家が幕末の新選組局長・近藤勇とまで聞けば、多くの人が「オー!」と関心を示してくれます。

 稽古会に参加している人たちも、昔の大先生たちの名を汚すわけにはいかないという自覚を持って、熱心に稽古に励んでいます。

 

それにしても、流派名は知らなくても新選組なら知っているという関係性は、フォルクローレというジャンルは知らなくても「コンドルは飛んで行く」という楽曲なら知っているという関係性と似通ったところがありますよね。

不思議な縁を感じます。

 

2021年6月1日火曜日

「ある日の練習」大塚 良夫(ビエントス)

  「道の駅 富士川」の展望台から西南の山の中腹にある養鶏場。そこから毎日煙が上がっています。

(道の駅富士川:道の駅富士川のHPより)





 

 そこをさらに上に行くと「八雲池公園(やくもいけこうえん)」があります。

 池を一周すると500mは、あるかと思います。

 公園を歩いてまわると、さっきから私一人。ごみは落ちてない。

 立看板に「この公園の広場は、キャンプ場ではありません。キャンプや火の使用は禁止です」と書いてあります。

 これでは、バーベキューはできないし、テントも張れない。ここに来ても楽しみがないと思いました。

 しかし、リラクゼーションには最適な場所かな。

 水道はありますが、山から流れてくる水を使っているので飲めません。

 

(八雲池公園:富士川町観光物産協会HPより)

 さあ、練習をはじめます。

 車の後ろのドアを天井にし、左右は布で壁を作り、風対策。

 【練習の流れ】

  ・まず、ルーチョ・カブールのケーナで「ふでの別れ」を2回

  ・メインのケーナで「アンデスの旅人」

  ・「花の虫」

  ・「コンドルは飛んで行く」の下パート5

 

【定例会でいつも練習している曲】

・「出会い」(弦楽器をしっかり聞きながら)

・「リャキルナ」(ケナーチョを中心に)

・「ムナスケチャイ」

・「ワラ・ワリータ」

・「ユリ」

・「褐色の肌」

   Etc・・・。


 途中で休みます。

 ハンモックのような椅子に上を向いて体を沈めます。

 この公園の高さは920Mあるので、涼しくて気持ちがよいです。


(ダイヤモンド富士:富士川町観光物産協会HPより)


  帰りはダイヤモンド富士で知られている上高下(かみたかおり)のカフェで、富士山を見ながらコーヒーを飲みます。

 おかみさんからはダイヤモンド富士のことが聞けます。

 さあ、帰ろう。 


2021年5月1日土曜日

「江戸末期の海外交流」今村 均(ギターラ、ボーカル)

 『万延元年遣米使節団(1860)』で、医師として参加し、アメリカに向かった市川代官所の御典医、「廣瀬保庵(ひろせ ほあん)」の事を調べていたところ、甲府在住で『遣米使節団子孫の会』に所属する永野さんと言う方から連絡が有り、保庵の墓を探していると言う。


 丁度関連のある事柄を調べていて、市川に在った大龍寺と言うお寺にお墓があると言う書物を発見しましたので、一緒に調査しましょうと言う事になりました。




 廣瀬家の縁の墓は町内の福寿院に有り、そこの草刈り等整備はしてきましたが、保庵の墓石は無く、何処に有るのか不明でした。

 市川に関連する書物を調べていて大龍寺にありと偶然見つけたものです。



 今から160年も前にアメリカに行き、そこから大西洋を渡り日本人で初めて世界一周をした廣瀬保庵が「環海航路日記」と「新図(環海航路新図)」を著したのは大変興味深いものです。




 新しい出会いもあり、最近南アルプス市西野の中込氏から所蔵の「新図」も町に寄贈していただいたり、展開が急に慌ただしくなって来ました。

 温故知新で改めて学んで行こうと思っています。


 「橋本伯寿(はしもと はくじゅ)」の著した「断毒論」も研究しています。

 1810年、今から200年以上前に疫病の事を書いた医師が市川に居たのも凄い事だと思います。

 先人の知識欲は見習わなければなりません。

 コロナで外出が出来づらい今、家で研究しています。

2021年3月31日水曜日

「掛け声」 小林康博 (ギターラ)

私は現在「アンデスなんです」というグループに所属していて「掛け声」を担当しています、ロックや日本の民謡やスペインのフラメンコなどにも「掛け声」がありますが、このフォルクローレの「掛け声」もカッコいいですよね。

意味も分からず、ただ声を出していても良くないと思い、いろいろ調べてみました。


フォルクローレの掛け声は、民謡の合いの手や、フラメンコのJaleo(ハレオ:Ole!オレ!とかああいうやつ)と同じで、 曲の構成や踊りの転換の指示、また盛り上げる所の先導だと思ってますので、タイミングとリズムがとっても大切だと感じております。

特にタイミングは、掛け声の始まりより、むしろ曲中での終わる位置を気をつけるとカッコいい気がします。 

(例)Ahora zamponita!と言い終わった瞬間、サンポーニャの演奏が入る、とか。 


ケーナ!って突然言われるとなんかカッコ悪いので、ケニータ!

Fuerza Quenita! : ケーナ頑張れ! Ahora Zamponita! : はいサンポーニャ!


Ahora! : Now! 気分的には、行け!って感じ。

Ahora si : Now,yes! いまだ!

アオラ

Ahora si!なんてよく聞きますが、無理に日本語で訳して考えるより、要するに Now yes!って言ってるだけなので、英語の方がわかりやすい気がします。


Esa Quena : that (is) quena はいここでケーナ!

Eso! : that! おう!


Fuerza! : Force!力を込めろ!って感じ。

Fuerza Mas! : More Power! もっと行け!

Fuerza Moreno!(Diablo!)(Negros!) : 行くぜモレーノ!(ディアブロ!)(ネグロ!)


Vamos! : Let's go! 

Vamo nos : Let Us Go! こっちのがリズムに乗せやすい


Alegria! : (with) Joy! 楽しいぜ!

Con mas alegria!:With more joy! もっと楽しく!

Alegria Morenito!: 楽しいぜモレーノ!


Ay! : アイ!「イエーイ!」みたいな感じっていうよりは「イエイ…orz」みたいな感じだけどなあ、自分の聞いた感じは。

Ay ya yay : アイヤヤ〜イ


asi : so そう!

asi asi : so so 

asi charango! : そうだチャランゴ! 


Bueno! : Good! ブエーノ! 難しい間奏やかっこいい歌の終わりあたりに入れるとカッコいい。


Con sentimiento: with feelings 感情込めて!

Con mas aire :with more air 雰囲気出して行こうぜ!


A la mano: To the hands 手拍子行きます!

Esa manita: てびょう〜し〜 


Palmas : 英語でpalm(手のひら)手拍子

Palmas! palmas! compadre! : 手拍子!手拍子!仲間たちよ!

※compadreは、本当は名付け親とかゴッドファーザーって意味だけど、英語のbuddies(ようお前ら)みたいな感じで使ってる気がします。

Asi compadre : イエーイみんな〜!


Todos! : エブリバディ!


Zapateo! : 足拍子!(靴、って意味だと思う)

Eso es zapateo! :はい足鳴らして!クエカ用 

zapateadito! : トナーダの間奏の足拍子用 


Que Lindo! : What a Cute! めっちゃイカすぜ! 

Que lindo charanguito! (zamponita) (bailecito) : めっちゃイカすぜチャランゴ!(サンポーニャ)(バイレシート)

Que bonito : How Nice(beautiful) いいねえ!


<曲の構成指示>

Se Acaba! : It's Over! はい終わり!

Hay no mas : (There's) no more かな?ハイ!それまでヨ!(加藤茶みたい)

曲の終わりよりむしろ前奏や間奏の終わりで使ってる気がするので、終わりというよりは、ブレイクとか、何か始まる合図と思った方がいいかも。


Unito(Uno) Mas : One More! もう1回!

Una vez mas : One time again!もう1回!

Otorita(otra) Mas : Other more!もういっちょ!

Otra! : もう一回! 

Vuertita(vuerta) mas : Return Again! 繰り返して! 


Tocadito! : play (instrument)! はい演奏して!

Cantadito (nomas)! : sing it! はい(もっと)歌って!※自分で歌う時にnomasが入る気がする。

Esa(otra) Bandita : That (another) bando こっからバンド演奏!

A la mano: To the hands 手拍子行きます!


アデントロ

adentro! : come in!さあ入って!

※タイミングが結構難しい。イントロ終わりのところで、アーデントロォーウ! って言ってジャスト1番に入れるといいんだけど。


ブエルタ

a la vuelta : to the return はい回転!(繰り返し!) ←じゃなくてハンカチ持ってクルクル回る振り付けが変わることの指示かもしれん!なので「ハイ回転!」のが近い

他にotra vuelta, vuertita mas, などなど


キンバ 

esa qumba: はいキンバ!(おすましして!みたいな感じですね) 


アオラ! 

Ahora (si) ! : 今だ!盛り上がって! 

Zapateo! : 足踏みして!

A la mano! : 手拍子して!

Bueno! : いいぞ!

Se Acaba! (Elmanito): 最後の一回り!(だぜ兄弟!)


<掛け声・お手本動画 "La Forastera" Montoneros de Mendez>

調べてみるといろいろとありますね、この中のひとつでも、カッコ良く「掛け声」を決められたらいいですね。

2021年3月4日木曜日

「何気ない朝」今村 まち子(チャランゴ)

 新型コロナウイルス感染拡大から早一年以上が過ぎ、予防対策のおかげで、我が家の置き薬も半年で風邪薬一回のみの、使用だった。

 コロナ自粛、リモートワーク、テレワークと聞き慣れない言葉にも、すっかり慣れ、緊急事態という呼び掛けによって、これまで無理と言われてきた生活様式が普通になりつつある、

 食料品はパルシステム、八百屋、肉屋、パン屋が有ればオッケー。

 大きなショッピングモールで買う必要は一切なく無くなった。

 多くの人と接触する事なく、買い物できる心地良さは確かにある。

 家ではネットショッピングで玄関のチャイムの回数が増え、うるさーいと言いたくなる。




 実体験でない生活の仕方はやはりつまらないものだ。

 テレビをつけると不安要素だらけだが、早朝誰にも邪魔されることもなく、静かにコーヒーを飲み、寒さの中を庭に出て、コロナとは無縁の小さな花々を見てほっとする。




 そんな何気ない朝が唯一、私がリラックス出来る時間かも知れない。

2021年2月1日月曜日

「ケーナ考」三澤 常美(ビエントス、チャランゴ・・・)

 

グルーポ・モンターニャス1年生

  三澤常美 Vientos Guitarista Charangista (全て見習い)

きっかけ

 退職して1月ほど経った2019年5月9日テレビの「午後なま」(NHK総合アーカイブで日にち検索しました)で、ゲストの田中健がケーナを紹介していました。

 最初は音が出ないとか30年来、平泉成の作るケーナを使っているとかいう内容でした。

 全くやったことの無い楽器で、しかも管楽器は小学生のリコーダー以来大の苦手なのに何故か、私もやってみるかなと(内心コンドルが吹ければ良いかな)と思いました。

 気がつけば市立図書館で河辺晃吉編「ケーナの初歩の初歩*入門」を借り、ネットで「ケーナへの道」(http://quena.chu.jp)見て水道管でケーナを作っていました。



 その後近所の竹林で立ち枯れ真竹を拾ってきて節を抜いたG管ケーナを作ったりネットで中古のケーナを毎週のように買い漁ったりと現在でも笛の数だけは増加する一方です。

 また50年前のギターを引っ張り出し、ウクレレやチャランゴにも手を出し大忙しです。




 竹の筒に穴を開けて歌口をつけただけの単純な楽器にこれ程奥深い音色が出せる事にすっかり夢中になりました。


 ネットで山梨ならグルーポ・モンターニャスがあるから一度見学に行ったらと言われて11月の練習日にのこのこ出かけました。

 丁度その日はファンタシア(アンデス楽器の専門店)の25周年?記念日で、店主からケーキやコーヒーをサービスして頂き、福引まで厚かましく参加させてもらいました。

 その後は、年が明けてからは御承知のようにコロナ禍に見舞われて中断して#Stay Homeの自宅練習が日課になりました。

 2021年になっても第3波に見舞われて余談を許さない状況が続いていますが、少人数で広い空間を使って換気しながらのグループ練習を再開しています。

 以上ここで終わってしまうと紙面が余りそうですので、ケーナをまがりなりにも作っていくことで全くの初心者ですが私なりにこの笛について調べたり考えたことを覚書として以下に書いてみたいと思います。

 

ケーナの歌口考

 ケーナに音を出すために吹き口にV字、またはU字型の切れ込み(歌口)を作りますが、その形状、大きさ、エッジの位置に作り手の特徴が出ます。

 アルゼンチンタイプ(調律が違うので指の押さえ方が異なる)のケーナは狭い歌口で細身のものが多いようです。ピントスや河辺晃吉さんのものがあります。

 今はボリビアタイプが主流となっていて太めで壁の厚いものが人気です。

ケーナの吹き口のいろいろ

http://www.linkle.ne.jp/nagaoka/quenaMouse/quenaMouse1.htm

 吹き口を上から見たときに息が当たるエッジの位置が外側壁よりと内側よりとあります。

 大木岩男さんは厚みの1/3位のところに、アハユ の初期のものはもう少し壁よりで外側はわずかに削ってある程度です。 

  ボリビアタイプはこの手の歌口が多いようですが、ペルータイプでは逆に厚みの中央から内側まで尺八のようなものまであります。

 どちらかの歌口に慣れてしまうと笛の角度を変えないととても音が出しにくくなります。

 音の傾向も少し異なるようですが、これにはエッジの先端の形状も大きく関連します。

 厚みのあるエッジでは低音が朗々と響きまろやかな音、薄く尖ったエッジでは風切り音のあるケーナらしい素朴な音が出しやすいと思います。

 それから歌口の幅と深さも音の出しやすさや音の大きさに関連していて、G管では歌口の幅8~11mm、深さ6~10mmくらいが多いです。

 これも自分の普段使う楽器に慣れてしまうと違うものは吹きにくく感じて音が出せないこともあります。

 ただそれぞれの歌口の特徴で出音が異なるため楽器の個性として魅力でもあります。

 歌口の形状で高音が出しやすいかどうかもある程度左右されるので3オクターブの音が楽に出る楽器を探すのが一苦労です。

    





大木(1/3)







アハユ(外側)






Pino(中央)






個人作(内側)




ケーナの太さ考

 アルゼンチン型のケーナは細いものが多いようですが、太いものを作れない訳ではありません、逆にボリビアタイプの細いケーナも製作可能です。

 細いケーナには特徴的なひなびた哀愁のある音(アントニオ・バントーバなど)がして、太いケーナには朗々と鳴る低音と繊細な高音、ビブラートの出し易い表現の幅があるように思います。

 地域的にはボリビア>チリ>アルゼンチン、コロンビアの順に細くなる傾向のような気がします。

 G管では内径16~21mm外径22mm~31mmと厚みにより幅があります。管の厚さ2~5mmくらいのものが多くそれにより吹き口の顎や口唇に当たる感触が変わります。

 

ケーナの材質考

 ケーナは気鳴楽器のため内部の空気柱により音が決まり材質は関係ないという説が一般的ですが、木と竹(バンブー、女竹など)では明らかに含まれる倍音の違いを感じます。

 フランスブリュッヘンの吹く木製ブロックフレーテとヤマハや全音のプラスティック樹脂製リコーダーでは違いますよね。

 木の種類もクラリネットに使われるグラナディラ(アフリカンブラックウッド)、黒檀、紫檀、リグナムバイタ、パロサント、ハカランダ、モラディージョ、国産のケヤキや桜、楓、ミズメザクラなど堅い木が適しているようですが、いろいろな木から作ることが可能です。

 木を筒状に加工するのは精度の高い旋盤があっても苦労するようです。

 木製ケーナは一般的に倍音の少ない金属的な音になる傾向があると思います。

 竹も南米のいくつかの種類の葦(カーニャ)、竹類、日本の女竹、真竹、蓬莱竹など材料により、加工時の火入れの有無や程度により芯のある音や柔らかな音になる傾向があります。

 日本産の女竹は節間も長く加工性も良くケーナ 製作に向いていると思います(真竹では間の節を抜くのに苦労します)。

 金属製ケーナをマグネシウム合金やジュラルミン等を加工して製作している人もいます。

 一般に管の厚さが薄いため歌口の形状は余り選べません(マルコケーナなど)。

 

ケーナの調律考

 ケーナはエッジに空気を送り込む方向や範囲、息の強さで音程の高低が変わります。

 尺八のメリカリですね。

 そのため調律をする場合温度(25度標準)により変わるだけでなく作製する人のふき癖や息の強さにより肯定します。

 また1オクターブ目を合わせると2オクターブ、3オクターブが狂うということも起きます。

 私は下の穴からあわせて行きますが(G管だとソ)チューナーを見ながらだと無意識に合わせようと息や角度が変わってしまう事もあるので良く吹く曲を吹いて音程の不自然さを調整します。

 1オクターブのミから2オクターブ目が狂っていると気になるので2オクターブ目を優先します。

 指穴の上を削るか下を削るかで調整するという人もいますがいまいち分かりません(ご存知の方教えてください)。

 3オクターブ目は、それまでの指穴位置などで自然に決まってしまうようで調整は難しいです。

 指穴を(底穴も)奥広がりにすると抜けが良くなるとか、歌口の上下の角度で3シが出しやすくなるとか一番上の穴よりも2番目を少し小さくするとか鋭利なエッジを極力なくすとか作製者によりこだわりもあるようです。

 442Hz〜445Hzで少し高めに調律した方が息の吹き込み量の小さい日本人向きかと思います。

 ボリビアなどの工房のものは、良く言えばおおらか、悪く言えば大雑把なものも見かけます、比較して日本人の作製したものは概して端正で、細かい所まで研磨されています。

 ケーナは 奏者が自分の好みで自分に合ったものを作ることが出来るため、そういう傾向があると思います。