2022年12月1日木曜日

「ビブラートについて」木戸岡 信次(ビエントス)

 

 歌でも、楽器演奏でも、「ビブラート」は表現を豊かにする必須アイテムです。

 

ビブラートの周期のイメージ

 ケーナを始めたばかりのころ、

 ケーナ教室で

 “ビブラートは自然にかかるので、無理にかけようとしない方が良い” と教わりました。

 しかし 自然にかかるのを待っていましたがかかる気配は無く、

 自然にはかからないとわかりました。

 

 ビブラートは意識して練習しないとかかりません。

 

アントニオ・パントーハのケーナ教室。LPレコード。

 ケーナのビブラートはケーナに当たる息の強弱ですから、

 やり方には腹(横隔膜?)

 喉(声帯?)

 口(舌,頬?)などあると思いますが、

 サンポーニャの息での揺らぎの表現は腹からですし、腹からの表現が良いと感じています

 

モンターニャスの演奏風景

練習にはリャキルナが良いです

心地よいビブラートの周期を実践できます。

 

意識せずにビブラートが自然にかかるようになってはじめて、

心地よい演奏になるのかなー

と思っています。   

2022年11月1日火曜日

「ケ-ナで演歌」岡田 清和(ビエントス)

 

 昨年は、私。今年は、妻が病気になり、モンタ-ニャスの練習も長期に渡り休みました。

コロナ禍ですので家に居る時間が多く、妻が少し良くなるまでは、家事全般に畑や庭の管理と忙しい日々を送っていました。

息抜きとして、スマホでフォルクロ-レの曲を聴いていました。


ある時、ギタ-曲の「禁じられた遊び」をケ-ナで吹いていました。

聴いてみると、あちらこちらに装飾音を入れ中々良いと思いました。

 


それとは別に、演歌もケ-ナで吹けば面白そうと思い、家にある楽譜から吹けそうな曲を探しました。

好きな曲の一つに、森進一の「襟裳岬」があり練習を始めました。

 


イントロが特に好きで、ケ-ナで吹いて見てこれは行けると感じました。


その他、津軽海峡・冬景色もケーナに馴染みます。

 


歌詞がわかるので、歌う感じで吹き感情を曲に入れる練習に演歌は良いと思いました。

 

フォルクロ-レ以外の曲を吹くのも、気分転換やケ-ナ上達にも繋がり楽しくなりました。

 

ちょっと早いですが来年の春は良い年が迎えられるようにと思っております。

桜を見ながら、森山直太郎の「さくら」を練習して吹いて見たいと思っています。(家から桜が見えます)

 


この曲は好きですが、私には歌えない曲ですので、せめてケ-ナで吹きたいと今から意気込んでいます。

 

 


2022年10月1日土曜日

「オーディオの話」丸山 高男(ビエントス)

 

 今年も例年と変わらず、農作業が無事終了して、私の冬眠期間になりました。

 いつもの年には、フォルクローレの練習があったり、コンサートが有ったりと楽しい時間になるのですが、ここ数年は、引きこもりが続いています。

 こんなこといつまで続くのかね。

 何か人生の時間半分くらいとられた感じがします。

 人間対面で会えないのはよくないね。

 リモートだとか何か違う感じがします。

 早くコロナ開けて晴れ晴れしたいですね。

 

 ところで、今回は趣味の話を少ししたいと思います、いろいろあるんですが、

今回は、オーディオの話をしたいと思います。

 興味を持って始めたのは大学2年の時でした。

 下宿のボロアパートに夏休みのバイトで買ったSONYのプリメインアンプと、マイクロ精機のベルトドライブ(レコードプレーヤー)、スピーカーは、ダイヤトーンp-610ユニットを自作の箱に入れて聞いていました。

 

ダイヤトーンp-610ユニット(16cm)、今だ愛好者も多い

 当時、非常にいい音だったと思います。

 お金も掛けられなかったし、メーカーのものも当時はなかなか手が出なかった時代でした。


 その後オーディオのブームが始まり多くのメーカーが業界に参入しました。

私もごたぶんに漏れずいろんなメーカーに手を出し、妻に隠れて、無駄なお金もたくさん使いました。

 バカみたいですよねー。

 

 一時はオーディオ熱も冷め、ほとんど売り払ったり、人にあげたりして忘れていたんですが何故かP-610のスピーカーだけは手元に置いてありました。

 自分で作ったものなので手放さなかったんです。

 押入れの隅にあったんです。

 ひょんなことで、また巡り合うことになりました。

 自宅の近くにオーディオ喫茶店がオープンしてそこで鳴らしていたスピーカー、ダイアトーンP610でした。

山梨県笛吹市の「サウンドライフ ハーモニー」HPから転載
知る人ぞ知る「ゴトウユニット」が聴ける店

 マスターは自作マニアの方でアンプも、その他の機材も自作していました。

 特にアンプは、昔の真空管を使ったアンプで、いい音がしていました。

 「教えるから作ったら」、そんなマスターの話に乗っかってしまい瞬く間に自作でアンプを制作。

 自分で作ったものから音が出る快感、楽しくてのめりこみました。

 瞬く間に装置は大型化、今では写真のような塩梅です。



 作ることの楽しさ、心地よい音楽、何んの趣味でも没頭できる時間は素晴らしいと思います。

 フォルクローレも多くの仲間と共有できる時間が楽しく素晴らしいのだと思います。

 今年こそみんなだ集まって練習再開、演奏会再開、行くぞコスキン。 

 また、よろしくお願いします。

 

2022年9月1日木曜日

「LPレコード」 堀込 孝一(ビエントス)

 学生時代は、神田神保町界隈を毎日のように散策した。

 まだ、バブル初期の昭和50年代後半であった。 
 神保町の古書店も、今以上に古書店数は多かったし、中古レコード店も多かった。 
 何か、自分の好みの音楽が無いか、色々と物色し始めたころで、あちこちの中古レコード店をふらりと覗いて歩くには良い環境であった。
 
 中古レコード店、神保町「TONY」の前を通りかかったとき、聴きなれない女性ボーカルが聴こえてきた。
 語りかけるような温かい声。英語の歌。バックも、シンプルなアレンジで、つい引き込まれた。
 店員が、新入荷の中古LPの束を平積みにして、整理しながら店頭で流しているのだ。

 そのジャケットは水彩画のようなイラストでくすんだ緑のバックに黒い鳥の絵であった。
 気になって、翌日「TONY」を訪れると店の入り口近くの新入荷のコーナーに、そのLPは収められており、容易に見つけることができた。
メレディスのリトル・ジャズ・バード
後にCD化されている
イラストは本人作と思われる


 帯には「遅くきた歌姫」という触れ込みの記された「メレディス・ダンブロッシオ(Meredith D'ambrosio)」という歌手で、アルバムタイトルは、「リトル・ジャズ・バード」。
 見本盤のシールが貼られており、1200円位だったか。即購入。
メレディスのアナザータイム(EPレコード付き)
後にCD化されている
2021年に新譜CDをリリースしている



 ジャンルは、「ジャズ・ボーカル」。

 ジャズは、インストというイメージしか無かったので、ジャズにボーカルというジャンルがあることをここで初めて知った。
 
 それからは、ジャズ・ボーカルのレコード・ガイド本を買い求め、ジャズ・ボーカルというジャンルに足を踏み入れることとなった。
 
 しかし、ガイドブックに名盤とか、必聴盤とか解説されたLPも、ほぼ、廃盤。もう中古を捜すしかない。ここから中古レコード屋めぐりが始まる。

  中古レコード店の地図や得意ジャンル、営業時間、定休日等が記された「レコード・マップ」も購入した。 出かける用事がある時などは、その近くの中古レコード店をピックアップして、立ち寄るのを楽しみにしていた。

 「レコードは、見つけた時に買え。」何かの本でこんな言葉があったがそのとおりだと思う。中古はもちろん新譜でもだ。 

 一旦、買わずに棚に戻したLPが数時間後に買われてしまうこともよくあるし、反面、買ったLPと同じタイトルが、次の店で安価で売られていることもよくあった。  
岩手県一関市のジャズ喫茶ベイシー
2018年に出張の折に

当日の客は自分ひとり
アート・ペッパー他をかけてもらった


 統計によると昭和61年(1986年)には、CDの売り上げがLPを追い抜く。だんだんLPレコードも発売されなくなり、自分もLPよりCDを聴く比率が高くなる。
  
 LPで買ったタイトルも、気に入ったものはCDで買いなおすことも多々あった。
 それでも、かつて高くて手が出せなかったLP、BOXセットなども、安価で出回ることもあり、少しずつではあるがLPは増えていった。 

 最近は、コロナ禍で多くの人の自由時間が増えたせいなのか、また、アナログ(LP)レコードが復権しているという。

 アメリカでは、2021年にLPの売り上げが、CDの売り上げを上回ったという。  
 実際、最近、オークションサイトでのLPレコードも高くなっていると痛感する。
 数年前の相場で千円もしなかった中古LPが、数千円で落札されるのもザラで、今更ながら、安いうちに買っておけばよかったなどと思っている始末。

  しかし、昭和50年代後半から買い集めたLPが、ノスタルジーではなく、いまだに新鮮に楽しめるのだから、何とコスパの良い音楽ジャンルであろうか。    

2022年8月1日月曜日

「山の都ふれあいコンサート」桜井 小百合(ボーカル、パーカッション)

 

 7月にはモンターニャスに久しぶりの演奏依頼があり、今回のブログではその件について書こうと思っていましたが・・・

 例の第7波襲来により急遽中止・・・もしくは延期となってしまいました。

 いつまでこんな事が続くのでしょうか。

 そんな中、私が毎年ボランティアとして参加している『山の都ふれあいコンサート』のミュージカルの練習が始まりました。

2021のチラシ表

2021のチラシ裏、
2022年は9月23日(金)開催予定
15時開演 YCC県民文化ホール(大ホール)


 『山の都ふれあいコンサート』とは、障がいのある人もない人も一緒に作り上げるコンサート。作詞作曲のオリジナル曲を公募してコンサートを開催。その中で上演されるオリジナルミュージカルです。

 障がいのある方たちは免疫力も低く、感染症へのリスクも高いためこの2年はオンラインコンサートのみの開催。

 今年はやっとミュージカルの上演に向かって始動しました。

 本番は9月。みんな、懸命に練習しているところです。

 無事、上演できるように祈るしかありません・・・。

 今年はオンライン配信はありませんが、講演後にユーチューブ配信があるそうです。

 余談ですが、私はなかなか変わった役を演じています。蛙の神主、異常なくらい猫LOVEな動物愛護団体の会長、など。

 今年はお婆さん役です。

 無事上演されたら、是非ご覧ください。

2022年7月4日月曜日

「特撮オタク?の楽曲紹介」 橋本 真樹(チャランゴ・ギターラ)

 

「眠れマッハバロン」

 

♪♪ マッハバロン 眠れ眠れ

 

♪♪ お前が静かに眠れる世の中が

 

♪♪ 平和で一番すばらしい時

 

・・・・・・・・・・・

 

♪♪ マッハバロン 眠れ眠れ

 

♪♪ お前の使命を終わらせてあげたい

 

♪♪ 戦う機械でなくしてあげたい

 

 上記は、今から40年以上(50年近く?)前のテレビ特撮番組「スーパーロボットマッハバロン」のエンディング曲「眠れマッハバロン」から抜粋したものです。

 

DVD,ブルーレイも発売中


 マッハバロンは、世界の平和を守るために戦う正義の巨大ロボット。

 世界征服を企む独裁者が派遣する悪のロボットをやっつけるのが使命です。

 その使命を果たさなくて済む世界が本当に平和な世界。

 歌詞には、真の平和を希求する強い願いが込められていると感じられます。

 

 また、マッハバロンは人間が操縦するタイプのロボットなので、意思を持たない機械のはずですが、意思のある相手に対するように「眠れ」と呼び掛けています。

 全ての事物に精霊が宿ると感じ取る日本人的な感覚・感性から自然に出てくるものなのかなと思いますが、このようなマイカーを「愛車」として慈しむような感性は、ずっと大事にしていきたいという思いを強くします。

 

日産フェアレディZ ?

 世界中で紛争が絶えない現実を目の当たりにして、曲に込められた願いがより一層心に沁み込んでくるようになりました。

 

 「マッハバロン」の固有名詞部分は「全ての武器・兵器類」と置き換えても意味内容は繋がると思いますので、特撮番組に関心ない方にも是非お聴きいただければと思います。

 

マッハバロンのコクピット

 最近は、ネット検索すれば、すぐヒットするようですから・・・

 

2022年6月1日水曜日

「素焼きのかめ」大塚 良夫(ビエントス)

 

                     (教科書の写真から)

 孫が学校から帰ってきて

 「音楽の授業で”素焼きのかめ“を聴いたよ。おじいちゃんがケーナを吹いていることをみんなに話したよ」
 
 ケーナで“素焼きのかめ”を吹く
「うん、その曲だ」
「ほかに楽器は・・・」
「歌っていたよ。外国語で」

「スペイン語。この曲についてもっと知りたいと思っていたんだ。よし、おじいちゃんと“素焼きのかめ”の勉強をはじめよう」


「先生はおじいちゃんで、生徒は僕」
「いや、おじいちゃんは資料提供者だ」
 
資料を読む
・曲の説明

・訳詩


 
 詩を読んだがむずかしいとわかったので、読むのを途中でやめた。
 孫には、高校生になったら、また、おじいちゃんと読もうと、資料をわたす。
 

      (参考資料 クリスティーナのレコードの解説から)

2022年5月1日日曜日

「早く登場しすぎた疫学者」今村 均(ギターラ、ボーカル) 

 2021年5月の月刊モンターニャスに、環海航路新図と日記を著した、地元の医師、廣瀬保庵の事を投稿しました。


 今回はその折り少し触れていたやはり地元(現山梨県)の医師、橋本伯寿の「断毒論」の事を書きたいと思います。


 市川で生まれ、長崎で蘭学を学び、天草で痘瘡(天然痘)の治療を見聞して、痘瘡、麻疹、梅毒、疥癬の四つを伝染病と見破り、患者の隔離による感染防止、患者の衣類の洗濯による消毒の徹底、外食や集会参加の遠慮、稽古事への登校自粛など、現在のコロナ禍に通じる感染症対策書「断毒論」を1810年(文化七年に書き上げました。

 



 天然痘、梅毒等の伝染説を唱道した、避痘隔離法の法令化を市川代官所ならびに甲府勤番支配役所に請願した書中で、医学館の疫病教授池田瑞仙の説を批判した事から「断毒論」の板木押収、出版の差止めを命ぜられます。





 当時幕府は、神田佐久間町に在る「医学館」で漢方医学生を教育し、これも甲州藤田村出身の医学者、広瀬元恭が広めた牛痘種痘以前は漢方で治療する方針を取っていました。


 市中では疫病が広まると御祈祷や呪いで厄祓いをすることが当たり前の時代でした。

 

 人心を惑わすと言う言いがかりにも近い批判で伯寿を抑え込もうとしました。


 後に板木は返却され新たに出版されます。

 現在は三版が残されて国会図書館、県立博物館等に保存されています。



 それが神田古本市で発見され、今は我が家に在ります。

 大変貴重な本なので、市川のお宝として大切に保存していきます。


 環海航路日記も長野県上田市の元庄屋のお蔵から発見され、これも我が家にやって来ました。



 去年から今年に掛けて貴重本二冊が手に入りました。

 いずれも本来なら市川に有って当たり前の本だと思います。

 故郷に奇跡的に帰って来ました。

 巡り合わせに感謝しています。

2022年4月3日日曜日

騙されやすくなりました

【買取り業者を名乗った不審な電話に要注意】
今朝、ある一本の電話があった 
若い女性の声で「買取り業者ですが不用品のカメラなどはありませんか?」という内容でした 「フィルム用のキャノンの一眼レフカメラなら一台ありますよ」と私は答えました。 
相手の女性は「それは買い取れます」と言いました。
そのあと女性は男性と変わり「他にも、貴金属、指輪などはありませんか?」と尋ねてきました。
私は「ありません」と答えました。 
相手は「夕方そちらに伺うのでカメラを見せてください」と言った。
 私は「夕方何時ごろにきますか?」と聞いたら「正確な時間はわからない」と相手は答えた。
 結果、夕方に誰も訪ねて来ませんでした。
 今になって考えれば、もし金目の物があって、それを相手に教えていれば、何か事件に巻き込まれたかもしれません。
私もオレオレ詐欺に騙されるような年齢になったということでしょうか? 


少し前までは 私はそのような詐欺には騙されない自信がありました 
それが、たった電話一本で! 
この電話以外にも、ある日 排水溝の高圧洗浄を依頼した業者が「ついでに床下も見ますよ」と言われ 見てもらいました。
すると業者は 「床下が湿気があってカビがすごいので取り除く処置をしましょう」と 三桁の修繕費を提示されました。 
排水溝の高圧洗浄はきっかけで 最初から床下を見るのが目的だったと思われます。 
すべてが悪質な業者とは言いませんが このような事例には、皆さん気をつけてくださいね。

2022年3月1日火曜日

「ウクライナ」今村 まち子(チャランゴ)

  ロシア、ウクライナの代表団による会談が昨晩行われたが、即時停戦、ロシア軍の撤退には程遠いようだ。

 ロシアの言うウクライナの非軍事化と中立化!何を言ってるんだと腹が立つ。


 

ウクライナ首都キエフ

 一つの国を乗っ取るなんてことは、まるで007かなんかの映画でも見ているような感覚で、21世紀の今起きている現実である事が信じれない。

 この不当な侵略を世界中の国々が許す訳がない。

 ソビエト崩壊から30年経ち、NATO加盟国が増える中、同じルーツを持つウクライナが西よりになるのは、どうしても許せないらしい。

 TVでいう、ウクライナが母、ロシアは子と言うのは何かなと調べたら、8-13世紀に今のウクライナとロシアにまたがる地域にキエフ公国と言う国家があり、キエフはその中心だった。

キエフ公国歴史地図


 核をチラつかせる、不気味なプーチン、ミャンマーのクーデター、新疆ウイグル自治区など心配事が今同時に起きている。

 ロシア兵士にひまわりの種を差し出し何しにきたの?とののしる勇敢な女性にエールを、たじろむロシア兵士には同胞を苦しめるなと言いたい。

ロシア兵にひまわりの種を差し出す女性


2022年2月1日火曜日

「いい音とは何か」三澤 常美(ビエントス、チャランゴ)


   「誰がヴァイオリンを殺したか(石井宏著)」の中でストラディバリウスを含めたクレモナの銘器の音色を、一般の楽器と比べて、どうなのかと問うている文章がある。


日本人の言う「音が良い」と言う表現は、西洋人にとってはなんのことか分からない。


彼らが使う音響特性の評価にはsonorityとかresponseresonanceと言う言葉が主であると言う。


   楽器が弓に敏感に反応する、良く鳴り響くことを指している。


   木材の繊維が音に共鳴して響きが形作られ段々と反応が良くなり、年月と共にやがてピークを過ぎていく。


   そう言う意味では、高名の演奏家の使った楽器ほど音は弱っていると言われ、良い楽器を選ぶなら貴族や修道院の死蔵されていた期間の長いものを選ぶべきだと言う。


   また、ある人が楽器をしばらく使っていると、楽器はその人の音になってしまうという。


「このピアノは弾きこんでいないので、弾きこんでもらうといいですよ。」と言った会話はよく聞かれる。


   ピアノのように猫が歩いても音がする楽器でさえ、弾く人によって全く違った音がするなら、修練しないといい音を出すのも難しい管楽器では、楽器の個性よりも吹き手の個性が音となって聞こえてくる。


で、話はヴァイオリンに戻り楽器としては最もデリケートで大枚をはたいてストラディバリウスを買った人物が結局、自分の音しか聞こえて来なかったと言う話を紹介している。


   また、追い討ちをかけるように、クレモナの巨匠の「ヴァイオリンに固有の音などなく、全て弾きての音なのである。」と言う言葉に著者の目からウロコが落ちる。


   アンドレス・セゴビアのギター演奏を初めて聴いた人は、これが同じギターなのかと思うほど柔らかくて甘い音色に驚くだろう。

   そこで管楽器であるケーナを色々いじっていると、材質による音色、倍音成分の違いや指穴の大きさや位置、歌口の形状で音が左右されるのに気が向いてしまうが、いい音を出すのは吹き手の技量や個性であると言うのが今回の結論である。 

2022年1月1日土曜日

「断捨離」鈴木 賢二(ギターラ)

 

 今回は断捨離です。

 棺桶が高くなると残された家族のために断捨離を考えなくてはなりません。

 溜まった家族写真、堅くいた家具、その他いらなくなったものなど。

 imagenavi(イメージナビ) - 鈴木 賢二さんのプロフィールページ。


 仕事の作品はデジタル化して、ダウンロードサイトに売り込み、原画は選定して破棄。

 溜まったカセットやレコードは、USBやSDカードにデジタル化して、あとは欲しい人にあげました。


 駄作は破棄して捨てましたが、額装したものは減りません。

 40年間貯めたものなので、段ボール何箱かになりました。

 困ったのは描いた絵。

 

 どうしましょう、助けて。