2021年7月8日木曜日

「古流剣術 天然理心流」橋本 真樹(チャランゴ、ギターラ)

  

木刀素振りでダイエットに成功したことは、昨年の「月刊」に書きました。

あれから1年経ちますが、新型コロナ収束の気配はなく、武道の対人稽古が制限される状況はまだまだ続きそうです。


一人稽古の素振りに精出すくらいしかできることはないのですが、素振りの本数増えた分、納得できるような振りに近づけているような実感はあります。

進歩が実感できていることが、取り組みへのモチベーションになっていることは間違いないと思います。

 


 ところで、私の学んでいる武道は、正確に言うと「剣道」ではなく、「古武道」とか「古流剣術」とか呼ばれているものです。

 江戸時代以前の武術には様々な流派があり、流派ごとの教育指導体系に基づいて後進の育成が行われていたわけですが、競技スポーツとして発展してきた現代剣道では顧みられなくなった技法もたくさん残されています。

 組討ち・足払い・関節技などは当たり前。

 まあ、「剣道」半分「柔道」半分といったところですが、このスタイルは戦前位までの剣道界では普通だったとも言われています。

 ちょっと荒っぽいように思われるかもしれませんが、この年齢になってもパワーとスピード追及している私の性には合っているようで・・



 

 ちなみに、流派名の「天然理心流」と聞いても、ピンと来る人はまずいないと思いますが、この流派の第4代宗家が幕末の新選組局長・近藤勇とまで聞けば、多くの人が「オー!」と関心を示してくれます。

 稽古会に参加している人たちも、昔の大先生たちの名を汚すわけにはいかないという自覚を持って、熱心に稽古に励んでいます。

 

それにしても、流派名は知らなくても新選組なら知っているという関係性は、フォルクローレというジャンルは知らなくても「コンドルは飛んで行く」という楽曲なら知っているという関係性と似通ったところがありますよね。

不思議な縁を感じます。