2014年11月1日土曜日

「カラウアジョの思い出」 堀込孝一(ビエントス)

『カラウアジョの思い出-recuerdos de calahuayo』

最近のモンターニャスの練習曲として候補に挙がっているが、なかなか合わせ練習に至っていない曲である。

日本では、ロス・インカス-Los Inkas-の演奏が、最も馴染みのあるのではなかろうか。

ロス・インカスのライナーには、「チャランゴとケーナで語る哀愁が切々と迫ってくるペルーのメロディーです。ここにはスペインの香りもだだよっています。」とあるものの、それ以上の情報はありません。

モンターニャスでは、サンポーニャも加わる「アンサンブル・パチャママ-ensemble pachamama」の演奏を模範としています。笛に関して言えば、多少、修飾音が多いものの大人数グループとしては、良い選択ではないかと思います。

また、ロス・インカスは、素朴・シンプルにまとめているのに対し、アンサンブル・パチャママは、最後、それなりに盛り上げています。

しかし、この曲、元歌は、ペルーの民謡で、カラウアジョ(CALAHUAYO)とは、ペルーの村あるいは地域の名前だと・・・また、古いレコードのライナーには「場所は不明」と書かれていたという話もあります。
しかし、この曲、民謡だけあり歌詞がついています。

【recuerdos de calahuayo】
 
Me diste pan y no lo comi
tambin agua y no la bebi
y mil caminos segui
 
Le diste paz a mi corazon
que yo rechace sin razon
a Calahuayo pido perdon
 
Hoy que estoy ya tan lejos de ti
me doy cuenta de lo que perdi
 
Cuando no tenga ni pan que comer
a Calahuayo quisiera volver
 
Cuando no tenga ni agua que beber
a Calahuayo quisiera volver
 
これをGooglの翻訳ソフトにペーストし翻訳させたら、

「あなたは私にパンを与え、食べていない
また、水と飲んだ
そして私が行った千道路を
あなたは私の心に平和を与えた
私は理由もなく拒否
私はCalahuayoに謝罪
今日は、これまであなたからよ
私が失ったものを実現する
あなたは食べてないパンを持っていないしない場合
Calahuayoはに戻りたいと思います
あなたが飲むためにあらゆる水を持っていけたとき
Calahuayoはに戻りたいと思います」

と、かなり苦しい訳になりましたが・・。

パンと水という単語から、キリスト教を連想させます。

単なる想い出に浸る郷愁ではなく、精神的な痛みも感じます。

Calahuayoって何なんでしょうか?

ボリビアのAYRAというグループがアカペラ調に演奏しています。

これは「ミサ・クリオージャ」を連想させます。

曲の意味からは、宗教的な表現が合うのでしょうか。

   

参考までに、YouTubeの音源を示しておきます。クリックで別ウインドウで鑑賞して下さい

【ensemble pachamama】モンターニャスが練習音源にしています。凡アンデス的。


【elsa palao】女性ボーカル、少し歌謡曲的か。ハモりも綺麗


【Los Incas】ケーナとチャランゴを主体としたシンプルな演奏、定番


【Grupo AYRA】ミサ・クリオージャを連想させます。ボリビアのグループ


【PERU ANDINO-1】男性ボーカルが心地良い(その1)


【PERU ANDINO-2】男性ボーカルが心地良い(その2)


【KANTUTA DE LOS ANDES】コンフントの演奏、男声コーラス


【Tiempo Nuevo】男女の混声コーラス