日本・ボリビア国交樹立100周年、1984年に初来日から30年。
この節目の年の2014年にロス・カルカスの演奏が聴けるのはとても意義深いものでした。
初めに私がフォルクローレを聞いて心奪われたのはカルカスではなく、アルゼンチンフォルクローレのクリスティーナとウーゴであり、ユパンキやメルセデス・ソーサでした。
1970年代のチリではビクトル・ハラが革命は音楽と共にやって来る、の言葉通り軍事政権と音楽で抵抗する活動をとっていました。
一方日本でもフォークゲリラと呼ばれる活動が有りました。
私が高校三年の時、ちょうど45年前の1969年6月14日、新宿西口地下広場はギターを持った若者に占拠されました。
熱く燃えたぎった情熱がそこには有りました。
僅か2週間の活動でしたが機動隊に排除されあっさり終結しました。
カルカスの話に戻りましょう。
ボリビアと言う曲の意味は
「僕らはお前の勇気、お前の力と若さ、お前の焦慮と無言の沈黙の中で
ボリビア
私は解放の叫びを上げたい
一世紀半の屈辱の時代を経て
お前の行く手がより良い日々であり
微笑みに溢れた未来を約束するもので有って欲しい
ボリビア
私はお前の山裾に家を作ろう
子供たちが幸せに遊べるように」
1976年の作で、やはりボリビア国内は軍部と麻薬密売組織が繋がっていてかなり荒れた時代でした。
平和と自由のために歌い活動していたカルカスの曲が心に響かない訳が有りません。
カルカスのメインボーカル、エルメール・エルモッサが歌いながら弾いているロンロコは兄ウィルソンが初めて作りました。
そのエルモッサが弾いていたロンロコは今僕の手元に有ります。
何か運命を感じます。