2014年12月5日金曜日

「私の今年のニュース」 丸山高男(ビエントス)

今年も残すところあと27日、一ヶ月をきりました。

今年はモンターニャスの練習にはあまり参加できず。皆さんすみません。

さて、私の今年のニュースと言えば、5月に退職をして生活のリズムが変わったことかな。

やりたいことは山のようにあるのですが何からはじめようかと、あれこれ考えた末に大工さんの勉強を選んだ、半年間住宅技術の勉強をして、永年自分で作りたいと思っていた、ウッドデッキや、趣味部屋の改装など木造建築の基礎を教えてもらえるのだからありがたいことである。

これからの人生楽しく愉快に暮らしてゆきたいと思っているが、やっと自分のしたいことができそうな環境になったと思う。

それに追加で、今年からブドウ栽培もすることになってしまった。

永年耕作していただいていた方が畑を返したいとのことで急遽、農業大学校の週末土、日のぶどう栽培講習で農業の基礎を学ぶことにした、勤めているときよりも忙しい有様になってしまったが、やりたいことをしているのでストレスがなく楽しい日々を過ごしている。

おいしいぶどうが来年の夏には実るといいが今からわくわくしている。

皆さんもよいお年を、そして来年もフォルクローレを楽しもう。

2014年11月1日土曜日

「カラウアジョの思い出」 堀込孝一(ビエントス)

『カラウアジョの思い出-recuerdos de calahuayo』

最近のモンターニャスの練習曲として候補に挙がっているが、なかなか合わせ練習に至っていない曲である。

日本では、ロス・インカス-Los Inkas-の演奏が、最も馴染みのあるのではなかろうか。

ロス・インカスのライナーには、「チャランゴとケーナで語る哀愁が切々と迫ってくるペルーのメロディーです。ここにはスペインの香りもだだよっています。」とあるものの、それ以上の情報はありません。

モンターニャスでは、サンポーニャも加わる「アンサンブル・パチャママ-ensemble pachamama」の演奏を模範としています。笛に関して言えば、多少、修飾音が多いものの大人数グループとしては、良い選択ではないかと思います。

また、ロス・インカスは、素朴・シンプルにまとめているのに対し、アンサンブル・パチャママは、最後、それなりに盛り上げています。

しかし、この曲、元歌は、ペルーの民謡で、カラウアジョ(CALAHUAYO)とは、ペルーの村あるいは地域の名前だと・・・また、古いレコードのライナーには「場所は不明」と書かれていたという話もあります。
しかし、この曲、民謡だけあり歌詞がついています。

【recuerdos de calahuayo】
 
Me diste pan y no lo comi
tambin agua y no la bebi
y mil caminos segui
 
Le diste paz a mi corazon
que yo rechace sin razon
a Calahuayo pido perdon
 
Hoy que estoy ya tan lejos de ti
me doy cuenta de lo que perdi
 
Cuando no tenga ni pan que comer
a Calahuayo quisiera volver
 
Cuando no tenga ni agua que beber
a Calahuayo quisiera volver
 
これをGooglの翻訳ソフトにペーストし翻訳させたら、

「あなたは私にパンを与え、食べていない
また、水と飲んだ
そして私が行った千道路を
あなたは私の心に平和を与えた
私は理由もなく拒否
私はCalahuayoに謝罪
今日は、これまであなたからよ
私が失ったものを実現する
あなたは食べてないパンを持っていないしない場合
Calahuayoはに戻りたいと思います
あなたが飲むためにあらゆる水を持っていけたとき
Calahuayoはに戻りたいと思います」

と、かなり苦しい訳になりましたが・・。

パンと水という単語から、キリスト教を連想させます。

単なる想い出に浸る郷愁ではなく、精神的な痛みも感じます。

Calahuayoって何なんでしょうか?

ボリビアのAYRAというグループがアカペラ調に演奏しています。

これは「ミサ・クリオージャ」を連想させます。

曲の意味からは、宗教的な表現が合うのでしょうか。

   

参考までに、YouTubeの音源を示しておきます。クリックで別ウインドウで鑑賞して下さい

【ensemble pachamama】モンターニャスが練習音源にしています。凡アンデス的。


【elsa palao】女性ボーカル、少し歌謡曲的か。ハモりも綺麗


【Los Incas】ケーナとチャランゴを主体としたシンプルな演奏、定番


【Grupo AYRA】ミサ・クリオージャを連想させます。ボリビアのグループ


【PERU ANDINO-1】男性ボーカルが心地良い(その1)


【PERU ANDINO-2】男性ボーカルが心地良い(その2)


【KANTUTA DE LOS ANDES】コンフントの演奏、男声コーラス


【Tiempo Nuevo】男女の混声コーラス

2014年10月1日水曜日

「怪しい奥さん」 桜井小百合(ボーカル・ボンボ)

我が家は八百屋を営んでいる。

先日、店に近所のお婆さんがやってきて 「奥さんは、土曜日の夜に何処へ出掛けるでぇ?」 と尋ねた。

「えらいたくさんの荷物を車に積んで出掛けて遅い時間に 帰ってくるから家族で『八百屋の奥さんは何処へ出掛けているずらか?』って言ってるだよ。だから、今日は買い物ついでに私が聞いて来ると言って来たさ」 と。

毎月第二・第四土曜日はモンターニャスの練習日。

『たくさんの荷物』というのは、ボンボやチャランゴ・楽譜が入ったカバンなどの事であろう。

遅い時間と言っても十時過ぎくらいである。年寄には遅い時間になるのかな?

お婆ちゃんに音楽の練習に行っているのだと教えると、

「音楽?カラオケけぇ?」

とまた質問してきたので

「いや、南米の民族音楽っていうのをやっていて・・・」

と説明しても解る筈もなく

「ほう!民謡をやっているだけぇ?」

なんて感心している始末。まぁ、当たらずとも遠からずなんだけども。

「ペルーやボリビアっていう外国の音楽で、太鼓を叩いているんだよ」

と言うとやはり『太鼓』に反応して

「踊りもやるだけ?」

と・・・。盆踊りじゃないんだからさ~。

とまぁ、終始チグハグな会話を交わし、お婆ちゃんは半分納得して半分謎を残したまま帰って行った。

どんな風に家族に説明したのかなぁ。

それにしても。ご近所さんてよく見ているものだ。

夜に大荷物を車に運び込んで出掛ける八百屋の奥さんを見て、よっぽど怪しいと思ったんだろうなぁ。

2014年9月1日月曜日

「第7回アコースティック音楽祭への参加について」 橋本真樹(チャランゴ・ギターラ)

「アコースティック音楽祭」とは、山梨県が主催する「やまなし県民文化祭」の部門別フェスティバルとして、毎年開催されているイベントです。

他のメジャーな音楽ジャンルに分類されない、アコースティック楽器主体の演奏団体(ウクレレ、オカリナ、バラライカ、フォルクローレ 等)が順繰りに演奏していくスタイルで、今年が第7回目の開催となります。

初心者練習会(愛称:ソル・ナシエンテ)としては第1回から連続で参加させていただいており、今年も参加できることとなりました。

開催日時は10月5日(日)13時~で、開催場所は笛吹市一宮町の「いちのみや桃の里ふれあい文化館」となります。

入場無料ですので、音楽のお好きな方には気楽に来場いただければと思っています。

このイベントは、元々、平成25年度に山梨県で開催された国民文化祭に向けて、山梨県内の様々な文化的活動を掘り起こし・育成支援していこうという流れの中で開始されたものだったと思います。

この流れを、国民文化祭の終了をもって止めてしまってはもったいない。

国民文化祭のキャッチフレーズ「文化の風とあそぶ~みつめる・こえる・つなげる」の「つなげる」という部分は、多くの人に音楽演奏の楽しさを伝えていこうという初心者練習会の趣旨そのものでもあると考えていますし、イベントに継続参加させていただけていることは、そのような練習会の方向性を支援してもらっているものと捉えています。

今回イベントが初舞台となるメンバーもいますが、これまで通り自分たちができる範囲で真剣かつ楽しく演奏に取り組んでいきたいと思います。

本番まで残り時間はあまりありませんが、人前で演奏する以上はきっちりと仕上げていきたいと思いますので、イベント参加予定の皆様にはご協力をお願いします。

2014年8月1日金曜日

「フォルクローレの練習」 大塚良夫(ビエントス)

家では集中して練習できないので、カラオケハウスで練習しています。練習時間は13:00~15:30。

まず、はじめに「コンドルは飛んで行く」(CD:ルーチョ・カブールのケーナ)から入ります。

この曲からはじめる理由として

・ケーナを吹く人なら誰もがとりあげる曲です。

・ルーチョの「コンドルは飛んで行く」はシンプルで力強さを感じます。

・高い音が長く続くところがあります。ここは息をいっぱい吸って、吐くときは腹筋で支えなければなりません。

・ゆっくりと流れていくとことは、しっかり息を吸い、ひとつひとつの音を確認しながら吹きます。

・遅いところは、しっかりとタンギングをきかせていっきに吹きます。

・ケーナの基礎的な練習にもなります。


次は歌曲の練習に入ります。

・「人生列車(アヨパヤマンタ)」

この曲は好きです。流れからはずれることがあるのでCDに合わせてくりかえし練習しています。


・「ワラ・ワリータ(セミーリャ)」

サンポーニャの出だしがまだまだなので、あれやこれやと考えながらの反復練習です。 ケーナのところは、みんなをリードするような気持で速さに負けないよう吹いています。


ここで、ひと休み。カラオケで、加山雄三の「ある日渚で」、「二人だけの海」などで気持をリラックスさせます。


・「ソルテロ・リブレ(セミーリャ)」

CDに合わせて何回も吹いています。


・「チャ・チャ・チャ(リャフタイマンタ)」

この曲は乗り気がしなかったので、練習はかなり遅くなりました。練習をかさねていくとだんだんやる気が出てきました。 リラックスして吹けて楽しいです。


・「ボリビア(カルカス)」

音とりはできましたが、みんなで確認しながら練習を続ければよいと思っています。今は休んでいます。


あとは時間があったら、まだ、もたもたしている「エンクエントロス(ワラ)」を吹きますが、しっくりしません。


あとは、定例会でとりあげる「タキリリアス(伝承曲)」や私の好きな「アンデスの夜明け(アイマラ)」や「クティムイ(カルカス)」 「ウカマンピ・ムナタハ(カルカス)」、「マリポーサ(伝承曲)」、「滅びゆくインディオの哀歌(クリスティーナとウーゴ)」などを 吹きます。


同居している長男夫婦に、二人目の子が生まれました。女の子です。私たち(じいさん・ばあさん)でおこもりをします。

ねころんでいっしょに遊ぶ、乳母車に乗せる。背中におんぶ。

孫のおこもりがプラスされたことで、毎日疲れて夜は9時前に寝ることが多くなりました。ですからフォルクローレの練習は午後の 2時間30分しかありません。

孫のおこもりで練習時間は制限されますが、すごい仕事をしているんだと思えるので今の生活には満足しています。

今後とも指導・助言をお願いします。

2014年6月1日日曜日

「熱きカルカス」 今村均(ギター・ボーカル)

日本・ボリビア国交樹立100周年、1984年に初来日から30年。

この節目の年の2014年にロス・カルカスの演奏が聴けるのはとても意義深いものでした。

 初めに私がフォルクローレを聞いて心奪われたのはカルカスではなく、アルゼンチンフォルクローレのクリスティーナとウーゴであり、ユパンキやメルセデス・ソーサでした。

1970年代のチリではビクトル・ハラが革命は音楽と共にやって来る、の言葉通り軍事政権と音楽で抵抗する活動をとっていました。

一方日本でもフォークゲリラと呼ばれる活動が有りました。

私が高校三年の時、ちょうど45年前の1969年6月14日、新宿西口地下広場はギターを持った若者に占拠されました。

熱く燃えたぎった情熱がそこには有りました。

僅か2週間の活動でしたが機動隊に排除されあっさり終結しました。

カルカスの話に戻りましょう。

ボリビアと言う曲の意味は

「僕らはお前の勇気、お前の力と若さ、お前の焦慮と無言の沈黙の中で

ボリビア

私は解放の叫びを上げたい

一世紀半の屈辱の時代を経て

お前の行く手がより良い日々であり

微笑みに溢れた未来を約束するもので有って欲しい

ボリビア

私はお前の山裾に家を作ろう

子供たちが幸せに遊べるように」

1976年の作で、やはりボリビア国内は軍部と麻薬密売組織が繋がっていてかなり荒れた時代でした。

平和と自由のために歌い活動していたカルカスの曲が心に響かない訳が有りません。

カルカスのメインボーカル、エルメール・エルモッサが歌いながら弾いているロンロコは兄ウィルソンが初めて作りました。

そのエルモッサが弾いていたロンロコは今僕の手元に有ります。

何か運命を感じます。