2018年11月1日木曜日

「読書の秋」丸山高男(ビエントス)

 早いものですね。昨年の投稿からもう一年たってしまいました。
 今回、何を書こうかなと思いながら、パソコンに向かっています。
 ブドウの収穫もすべて終わり、最大のイベント、福島川俣町のコスキンも終わり、今年も、残り2ヶ月です。
 いろんな意味で、反省しきりですが・・。
 今は、書店通いにいそしんでいます。
 毎年この時期は、読書の秋と決め込んでいます。
 今年の読書テーマは刑事もの、「鈴峯紅也」Jシリーズ、Kシ リーズや「矢月秀作」D1シリーズ、「堂場瞬一」等々秋の夜長よろしく楽しんでいます。

 年間100冊ぐらいは読むと思いますが。毎年テーマを決め て読むことにしています。
 旅行などは出不精なためあまり好きではないので引きこもっています。
 たまにオーディオ喫茶に旨いコーヒーをと出かける程度かな。
 この2ヶ月ぐらいが一番暇ですね。
 又、芽吹きの季節になる前に剪定、肥料かけと、ぼちぼち忙しくなるのが楽しみでもあります。
 現在のフォルクローレは、確かに演奏も上手いし、音楽性も高いと思います。
 ですが技術的に追いつかない私たちにとっては、少々荷が勝ちすぎているようです。
 コスキンなどの演奏を聞くと、学生たちの技術の高さに感心するばかりです。
 過去の、アイマラ、カルカス、パントーハ・・情緒と、民族のアイデンティ、底からほとばしる力強さが、私のフォルクローレかなとも思っています。
 人生いろんな人、事、もの、に出会い、日々楽しく生活したいです。
 そんな、ひとつが私にとってのフォルクローレです。
 すばらしき仲間に乾杯!!  酒はやめてしましましたが(笑い)

2018年10月2日火曜日

「フォルクローレCD」堀込孝一(ビエントス) 


最近、ボリビア・フォルクローレの新譜CDをあまり見掛けなくなった。

国内のアンデスCD専門通販サイトでも、ボリビアの新譜は少なくて、再発ものばかり。自分が普段利用している通販サイトだけの話でもない気がする。
CD化の代わりに音楽配信にスライドしているかと思えばそうでもないと感じる。

今から二十年程前から、私はボリビア・フォルクローレにハマったが、当時は、南米人のグループが、駅前で路上ライブをやりながら自らのインディーズCDを売るという光景もよく見かけたものだ。
なかでも、ティンクのリズムの「アンデスの旅人」などは、日本のアマチュア・グループに大きな影響を与えたと思う。

当時は、ボリビア楽器を扱う店では、ボリビアCDも売られており、他にも渋谷タワーレコードや銀座の山野楽器などにもフォルクローレ輸入CDコーナーがあり、相当のスペースを割いていた。
民族衣料雑貨店のチチカカにもフォルクローレCDコーナーがあった。そこそのの楽器も並んでいた。

ボリビア楽器店でもインターネットにCD入荷情報を掲載し、更新も頻繁であった。

なかでも1996年に東京コチャバンバで出した冊子「BOLIVIA FOLKLORE CD CATALOG 1996 Vol.1」は、今でも参考にしている。A4版20ページ程のカラーで、1ページに9枚のCDを紹介している。



当時のボリビアCDは、過去のLPからのベスト編集や過去のLPのCD化、そして新譜とバラエティーに富んでいた。

日本盤フォルクローレCDでは、パントーハ、ウニャラモス、コンドルカンキ、クリスティーナとウーゴなどは、ビクターからのベスト盤、ビクターの5枚組の「フォルクローレ名曲100選」と・・今では各種のオムニバス盤くらいしか売られていなかったのが現実だ。
その中でも、何度か来日し、ツアーを組んでいるカルカス、カブールやグルーポ・アイマラなどは、来日記念CDがリリースされたが、いずれも廃盤。

日本人が、他国の人に比べ、CDを自ら購入し大事に聴くというのは、顕著な傾向らしいが、買いたいCDが売られていないのだから仕方がない。

日本のレコード会社ならともかく、ボリビアCD専門販売店からボリビアの新譜が届かないのだから、新しいアーティストがどうなっているのかも疎くなってしまう。

たしかに、何度も聞き返したくなるCDというのは年々明らかに減っているし、有名なアーティストの新譜もどこかで聞いたような曲が連なる。

ボリビア・フォルクローレも、完全に停滞期に入ってしまったのか。

日本は、様々なジャンルの音楽を深く追及している人が多いと感じる。ボサノバ、シャンソン、ハワイアン、フラメンコ・・そのジャンルは、コアな形で日本で生きている。本国で顧みられなくなった音楽だとしてもだ。

フォルクローレも日本に息づく異国音楽の一つのジャンルとして、この先、日本で生き残っていくのだろうか。

2018年9月4日火曜日

「朝市へいらっしゃい!!」 桜井小百合(ボーカル、パーカッション)


 甲州市のえんざん朝市に店を出すようになって、三年。
 一年目の時にも、この月刊モンターニャスに朝市について書いた記憶がある。
 当時はアンデスの織物『アワイヨ』を使ってがま口やアクセサリーなどを作って
販売していた。裁縫が苦手な私にしては頑張って作り、出来栄えもなかなかだったと思うのだが…ほとんど売れない。いや、まったく売れないことの方が多かった。
 何故売れないのか。それは、需要がないから。綺麗な柄でちょっと見た目はいいけれど欲しい・使いたいとは思わないからだろう。
 フォルクローレをやっている私としてはアワイヨで出来た小物があるといいなぁ、
と思って作っていたのだが、フォルクローレにも南米にも興味が無いお客さんに
とっては購買意欲をそそられないのだ。
 私は考えた。このまま売れなくても自分の好みの物を売り続けるべきか。はたまた何か売れそうな物に方向転換するべきか…。
 結果、世間一般的に人気の高い猫を描いた小物を売る事に決めた。コースターや皿・カッティングボードなどの木製品に焼きゴテで絵を描く。簡単!絵を描くのは好きなので楽しい!やはり猫モノはウケが良く、売り上げもグンと伸びた。
 でも、たまにフォルクローレっぽい絵柄も描いたりしていて、アルパカがケーナ吹いてるのや楽器を描いたものも意外に売れる。





















朝市ではパフォーマンス・ステージ」もあり、ギターの弾き語りや吹奏楽の演奏
ジャグリングや剣舞などのパフォーマンスが楽しめる。私もたまに歌わせてもらう
ことも。
また、朝市には美味しい食べ物やアクセサリー・洋服・可愛い小物の販売などの出店があり私もつい買い物してしまい売り上げが赤字になってしまうのは困りもの。
 休日に早起きして準備して朝市に店を出すのは大変だけど楽しい。
 最近では、旦那も私の隣で駄菓子屋を出店している。これが子供たちに結構な人気なのである。
 開催時間が朝9時~12時と短く、小さな会場でのんびりした雰囲気でやっている
ので、そんなゆるゆるとした感じが私には合っているのかもしれない。

 第三日曜日の朝、えんざん朝市に散歩がてらおでかけください。


〈えんざん朝市〉
   日時:毎月第三日曜日 午前9時~12時
   会場:甲州市 およっちょいプラザ七里
       (甲州市市役所すぐ近く)

2018年8月10日金曜日

「刀剣つれづれ」橋本真樹 チャランゴ、ギターラ

 東京上野の国立博物館では、多くの収蔵品を順繰りに公開展示しているようですが、大江山の鬼・酒呑童子を切ったという伝説の名刀「童子切安綱(どうじきりやすつな)」、本年11月末~2月に展示予定だそうです。前回展示された際(約2年半前)、千年の時を経て輝く地金の美しさにすっかり魅せられてしまったのがきっかけとなり、それまで以上に刀剣鑑賞に勤しむようになってしまいました。今回展示期間中は、毎週でも通ってしまうかも・・


 それにしても、刀剣展示の見学者の中に、若い女性ふえましたよね。「刀剣女子」と呼

ばれ呼ばれてちょっとブームになってるようですが、日本の伝統文化に触れる若い人が増

えるのは喜ばしいことだと思います。彼女たちの多くが、「刀剣乱舞」とかって漫画に登

場するイケメン青年のファンから始まってるようですが、入口はどうあれ、本物まで掘り

下げて追求しようとする熱意・探究心が素晴らしい!


 そんなこんなで、女性と遭遇する機会も増え、個人的にラブロマンスの1つも始まるか

も・・などといくらか期待もしてみましたが、こちらの方はさっぱりで・・

 そもそも、イケメン志向の若い子なら、くたびれた中年オヤジには見向きもしないよ

ね!(妄想・幻想を抱くのはやめよう!)



 さておき、自分にとって「刀剣」とは、心を鍛え・身体を鍛えるための道具であるとい

うのが第一義。竹刀・木刀・模擬刀といった長尺物を振ること自体が楽しいので、「童子

切安綱」を初めて見た時には、手に取って振ってみたいという衝動を抑えるのに苦労して

しまいました。(もちろん国宝の刀剣に一般人が直接触れることはできません!)結局、

同じ長さの模擬刀を注文製作で入手し、憧れの名刀手にしたつもりで振り回しています。

刃長2尺6寸4分(約80㎝)はかなり長いですが、自分のイメージ通り納得できる振り

ができるよう、とにかく振り込む。そのような鍛錬の積み重ねが、「剣の理法の修練によ

る、人間形成の道(全日本剣道連盟)」に繋がれば理想なのでしょうし、無駄の無い身体

運用法を追求し続けることで、日常生活や音楽活動にも好影響が得られるものと考えてい

ます。




【初心者練習会(ソル・ナシエンテ)出演イベントの告知】





 11月3日(土・祝)、山梨市民会館で開催される山梨県主催イベント「やまなし県民

文化祭・アコースティック音楽祭」に、今年も参加させていただけることになりました。

 イベントは12時25分開演。ソル・ナシエンテの出演は、15時30分頃の見込みです。

(13団体のトリです。)



2018年7月1日日曜日

「褐色の肌 piel morena」 大塚良夫 (ビエントス)

レコード棚を整理していたらサビア・アンディーナ(ボリビアのフォルクローレ・グループ)のレコードが14枚も出てきました。
よくこんなに集めたな。
その中でインストルメンタルの演奏の「褐色の肌」はよく聴きました。
52才、早川中学校に勤務していたときのことです。
授業の準備に時間がかかり、終わったときは薄暗くなっていました。
よし、誰もいないので講堂で「褐色の肌」を聴くか。
ボリュームを上げて聴きました。

2回目が終わったとき、「いい曲ですね」若い女の先生の声でした。
「忘れ物をしたので学校に来たんです。講堂から音が聞こえてきたので来ました。
いい曲ですね。しっかり聴かせてもらいました」
「聴いてくれて、ありがとう」
「どんなことを歌っているんですか」
「曲名は“褐色の肌”。歌っている女性は、スルマ・ユガール。ここで歌われている“褐色の肌”は、単に恋人のことではなく、ボリビアの大地そのもののことと考えられるのではないかと話してくれた人がいました。」
職員室では、私の隣が若い女の先生の机。すぐ近くにこの曲が好きだという人がいる。うれしいですね。
学校を出て、家に帰る車の中で、サビア・アンディーナの公演(1985年・諏訪市文化センター)に行ったことを思い出した。

そのときのプログラムを見る。“褐色の肌”がありました。
なんと、スルマ・ユガールがこの公演で歌っていたとは、びっくりです。
多分、当時は、ケーナの方に目がいっていたからだと思います。
“褐色の肌”のケーナパートを吹いています。音取りは石川先生に助けてもらいました。
リズム感のない私。桜井さんのボンボをよく聴いて練習はしていますが、まだまだです。

2018年6月1日金曜日

「温故知新」今村均 (ギター、ボーカル)

5月1日に滋賀県甲賀市信楽町の信楽陶芸の森、創作研修館の研修所に3か月の予定で入所する娘を送りがてら近江を訪ねました。
ご存知の通り700年の歴史がある信楽は綿々と続く陶芸の里です。町全体が土業者、釉薬を扱う店、製品を販売する店等で溢れています。

窯元も110軒以上有ります。陶芸の森は今から30年前の1988年に「ふるさと創生資金1億円」を元に作られた施設です。勿論1億円で出来る施設ではありません。研修館の他、陶芸館、屋外展示場の太陽の広場、信楽産業展示館等、広大な敷地に建てられています。
研修館では世界中から人財育成プログラム、アーティスト・イン・レジデンスに参加する芸術家が陶芸を学びに集まっています。娘もアメリカから参加しました。他には香港、フランス、韓国、ドイツ等各国から13名ほど参加しているようです。
3か月では短すぎて学びきれない。また来たいと娘も言っています。香港の女性は半年の予定で入所しています。
私の町、市川三郷町も千年を超える和紙の里でした。昭和初期には200軒を越す製紙場がありました。
埼玉小川和紙、岐阜美濃紙、島根石州半紙が世界文化遺産に登録されて和紙が見直されている中、我が町には一軒の手漉工房が残るだけになりました。勿論和紙資料館すら有りません。
手漉きの技術、文化伝承が廃れようとしています。残念でなりません。
市川もふるさと創生資金で「碑林公園」なる物を作りました。中国四川省に有る碑林の里を手本に作ると言う触れ込みでした。だが、私が訪れた書聖、王義之の館跡や山東省曲阜の孔子の里には碑林は有りますが、それだけが林立するような公園と言うものはありませんでした。ここも結果的には20億円を超える税金が投入されていますが、現在では閑古鳥が鳴くほど寂れてしまいました。
何故和紙の里構想を練り、有益な施設を作らなかったのか、当時の担当者には大きな責任が有ると思わずにはいられません。
近江の旅はまず彦根市の町屋を改装した小さな宿に泊まりました。彦根城の城下町、その旧市街地はまだ江戸時代の建物が建ち並び良い風情を醸し出しています。古き時代の建物を大切にして、現在に生かす。

素晴らしい地域作りだと思います。
甲府市の地名を以前の名前に戻す動きが有ると聞きました。江戸時代の甲府の道祖神祭りは全国でも有数な祭りだったと再発見されました。

文化を大切にして次代に引き継ぐ、甲州人がもっとも苦手にして来た資質だと思います。

新し物好きも時には進歩を促すから必要だと言うのは判ります。でもしかし伝統を大切に守らない世界に明日は無いと思います。
滋賀の旅はそれを感じさせてくれる旅でした。

2018年5月1日火曜日

「好奇心」 小林康博 (ギターラ)

若いころから、いろいろな事に興味をもってきました。
ヒンドゥー教に由来する超越瞑想(トランセンデンタル・メディテーション)に
傾倒したこともある。これはビートルズやローリングストーンズのメンバーがインド音楽や瞑想をしていることを知り、興味を持ち、体験してみたわけですがあまり長続きはしませんでした。


二十歳のころは、NHK教育放送で「ギターを弾こう」という番組があり、庄村清志先生の
弾く番組テーマ曲を演奏してみたくて、しばらくギター教室に通ったりもした。


スポーツ系ではバトミントン教室、テニス教室、スポーツジムにも通ったりした。

英会話や太極拳にも挑戦した。

しかしこれらに興味が無くなったわけではありませんが
今ではやっていないものがほとんどです。

最近では日本画にハマり、芸大出身の先生に基本を教えてもらった。
これは今でも続けています。
もうひとつ忘れてはいけない趣味「フォルクローレ」
グルーポ・モンターニャスに加らせてもらい
さまざまな曲を練習・演奏させてもらった、それも無料で!
こんなにありがたいことはない、メンバーのみなさんには、とても感謝しています。
今は「アンデスなんです」というバンドに加わり、今までの経験や学んだことを
生かして活動しています。
還暦を過ぎ、第二(第一?)の人生は、こういった趣味を中心に
愉しく過ごしたいと期待していますが、どうなることやら。。