2019年3月1日金曜日

「最近のフォルクローレの傾向」鈴木賢二(ギターラ)

最近のフォロクローレの傾向は、国境が薄れて来た感がある。
演奏家達は交流したり影響しあったりしているためかもしれない。
特にボリビアなどの重低音の影響が著しい。 とはいえ、その国や地方の特色ある音が無くなったはずがない。

特色ある素晴らしいグループが沢山ある。
カルカスはともかく、好きなグループを気ままに列挙してみた。
ペルーでは、Wayanay InkaのDolencias。


InkuyoのWipalaやVicuna。

エクアドル系のSisayはエクアドル特有の泣き節は少なく力強い。



ボリビアのKala MarkaのEl Doradoなどは壮大な感じがする。


異色なのは中国系メキシコ人、Ana GabrielのYo no te hago falta。

胡弓が入って耳ざわりがよい。彼女は元はロック歌手。マリアッチ何を歌う路線に戻った。

お付き合いありがとうございました。

2019年2月1日金曜日

「雪遊び」木戸岡信次(ビエントス)

【雪遊び】
子供のころは雪が降ると嬉しくて雪遊びに興じたことは皆さんにも共通する思い出があるかも、と思います。
雪が降る夜は静かさが際立って外が妙に明るい。 朝カーテンを引くと外が銀世界。ワクワクする気持ちがありました。

【雪かき】
先ず家から出る道を確保しないと。 2、30センチ降ると雪かきの幅の細道が家から家につながる状態になる。
なかなか面白い景色だった。 犬、猫、鳥、人の足跡もしっかり残り歩いた場面を想像できて面白い。
何かしら地域の生活一体感があった気がします。
子供のころの雪かきは木の棒に板を釘で打ち付けたものでした。
雪かきをすると撥ねた雪が積み上がって山になり雪遊びの元になりました。

【雪だるま】
日本では座って居る姿で丸2つですが外国では足も入れて3つ丸を重ねるようで面白く思います。


なかなか丸くならない。 養蚕の桑ぼや(枝)を炭にしたぼや炭を目鼻にした。
土の付いた所から溶けていく。せっかく作ったものが残念な気持ちでした。
大阪万博の太陽の塔を作った覚えがあります。
もっと雪が多ければかまくらを作ったり滑り台を作ったりできるのにと思っていました。

【雪合戦、雪投げ】
自然に雪を丸めてぶつけ合うことになる。運動神経のいいやつは投げられた雪玉を手の平で叩き落としていた。
ぶつけ方もいろいろ工夫して2つ同時投げや、カーブする円盤型など。 高学年になると危険でやれなくなる。
雪玉を投げて木に当たってパーンと破裂音がするのが面白かった。


【雪滑り】
格好の坂道があったので滑り下りる遊びをした。
最初は木で作ったそり、そのあと竹スキー、そのあとビニールの肥料袋で滑り降り。
雪の表面が溶けて凍り積もった雪の上を歩いて行ける。北国では雪渡りと言うらしいですが、少しそんなこともできました。


【現在】
現在、雪が降ると交通の障害、雪かきの手間のかかる迷惑としか考えなくなってしまいました
 雪の風情を楽しめる、心の余裕が欲しいと思います。

2019年1月1日火曜日

「2019年の幕開け」堀込孝一(ビエントス)


 グルーポ・モンターニャスの皆さん、平成31年、2019年の幕開けです。

 本年も、よろしくお願いします。

 モンターニャスでは、今年こそ、自主コンサートを決行したいと思いますので、皆さんもご協力をお願いします。

 今年は、4月に、ボリビアのチャランゴ奏者アルフレッド・コカさんが来日し、4月5日(金)に山梨県の小淵沢でもライブをするという情報もあります。


 また、翌4月6日(土)は、都内でライブという情報です。平日に行かれない方は、東京でのライブがお勧めです。また、情報提供させていただきます。

 さらに、今年は久しぶりにボリビアからカルカスが来日します。
もう、いくつかコンサート・ツアーの日程も定まっています。楽しみですね。



 なお、例年の行事となりました山梨県での「フォルクローレ交流会」も5月3日に予定されています。こちらも、モンターニャスで参加したいと思います。

 年の前半だけでも充実しています。

 今年も、演奏に鑑賞に交流にとフォルクローレを楽しみましょう。

2018年12月2日日曜日

「思い出の防具」岡田清和(ビエントス)


終活を考えながら、家の中で使わない物を処分し始めました。      
 まずは、廊下の物置です。
 懐かしい剣道の防具一式、私と子供二人の三人分がありました。これだけで場所をかなり占めていました。
 防具をバッグから出すと、まだとても綺麗で使えそうでしたが必要ない物ですので、防具に感謝しながら未練は残りましたがゴミ袋に入れました。



 思い返せば、家族でスポ-ツ少年団の剣道を見に行き二人の子供が、敷島剣友会に入りました。
 子供の送迎を行っているうちに、お父さんもと誘われ親子三人で剣道を行うことになりました。
 「礼に始まり、礼に終わる」という事で、子供の躾には大変良かったと思っています。10年間親子で剣道に通いました。
 冬の寒稽古には、手足が冷気から赤くなり冷たかったことも良い思い出です。
 剣道では「平常心」で戦うことを常に教えられました。
 毎年113日は全日本剣道選手権がテレビ中継されますので、今でも楽しみに観戦をしています。
 今年の優勝者、西村選手の小手技の早さは素晴らしいと思いました。
 今はケ-ナに夢中です。
 プロ奏者が出すまろやか音色は中々出せませんが、少しでも近づくようにと日々励んでおります。
 「平常心」はケーナの演奏にも必要と感じていますので、心がけて努力したいです。

2018年11月1日木曜日

「読書の秋」丸山高男(ビエントス)

 早いものですね。昨年の投稿からもう一年たってしまいました。
 今回、何を書こうかなと思いながら、パソコンに向かっています。
 ブドウの収穫もすべて終わり、最大のイベント、福島川俣町のコスキンも終わり、今年も、残り2ヶ月です。
 いろんな意味で、反省しきりですが・・。
 今は、書店通いにいそしんでいます。
 毎年この時期は、読書の秋と決め込んでいます。
 今年の読書テーマは刑事もの、「鈴峯紅也」Jシリーズ、Kシ リーズや「矢月秀作」D1シリーズ、「堂場瞬一」等々秋の夜長よろしく楽しんでいます。

 年間100冊ぐらいは読むと思いますが。毎年テーマを決め て読むことにしています。
 旅行などは出不精なためあまり好きではないので引きこもっています。
 たまにオーディオ喫茶に旨いコーヒーをと出かける程度かな。
 この2ヶ月ぐらいが一番暇ですね。
 又、芽吹きの季節になる前に剪定、肥料かけと、ぼちぼち忙しくなるのが楽しみでもあります。
 現在のフォルクローレは、確かに演奏も上手いし、音楽性も高いと思います。
 ですが技術的に追いつかない私たちにとっては、少々荷が勝ちすぎているようです。
 コスキンなどの演奏を聞くと、学生たちの技術の高さに感心するばかりです。
 過去の、アイマラ、カルカス、パントーハ・・情緒と、民族のアイデンティ、底からほとばしる力強さが、私のフォルクローレかなとも思っています。
 人生いろんな人、事、もの、に出会い、日々楽しく生活したいです。
 そんな、ひとつが私にとってのフォルクローレです。
 すばらしき仲間に乾杯!!  酒はやめてしましましたが(笑い)

2018年10月2日火曜日

「フォルクローレCD」堀込孝一(ビエントス) 


最近、ボリビア・フォルクローレの新譜CDをあまり見掛けなくなった。

国内のアンデスCD専門通販サイトでも、ボリビアの新譜は少なくて、再発ものばかり。自分が普段利用している通販サイトだけの話でもない気がする。
CD化の代わりに音楽配信にスライドしているかと思えばそうでもないと感じる。

今から二十年程前から、私はボリビア・フォルクローレにハマったが、当時は、南米人のグループが、駅前で路上ライブをやりながら自らのインディーズCDを売るという光景もよく見かけたものだ。
なかでも、ティンクのリズムの「アンデスの旅人」などは、日本のアマチュア・グループに大きな影響を与えたと思う。

当時は、ボリビア楽器を扱う店では、ボリビアCDも売られており、他にも渋谷タワーレコードや銀座の山野楽器などにもフォルクローレ輸入CDコーナーがあり、相当のスペースを割いていた。
民族衣料雑貨店のチチカカにもフォルクローレCDコーナーがあった。そこそのの楽器も並んでいた。

ボリビア楽器店でもインターネットにCD入荷情報を掲載し、更新も頻繁であった。

なかでも1996年に東京コチャバンバで出した冊子「BOLIVIA FOLKLORE CD CATALOG 1996 Vol.1」は、今でも参考にしている。A4版20ページ程のカラーで、1ページに9枚のCDを紹介している。



当時のボリビアCDは、過去のLPからのベスト編集や過去のLPのCD化、そして新譜とバラエティーに富んでいた。

日本盤フォルクローレCDでは、パントーハ、ウニャラモス、コンドルカンキ、クリスティーナとウーゴなどは、ビクターからのベスト盤、ビクターの5枚組の「フォルクローレ名曲100選」と・・今では各種のオムニバス盤くらいしか売られていなかったのが現実だ。
その中でも、何度か来日し、ツアーを組んでいるカルカス、カブールやグルーポ・アイマラなどは、来日記念CDがリリースされたが、いずれも廃盤。

日本人が、他国の人に比べ、CDを自ら購入し大事に聴くというのは、顕著な傾向らしいが、買いたいCDが売られていないのだから仕方がない。

日本のレコード会社ならともかく、ボリビアCD専門販売店からボリビアの新譜が届かないのだから、新しいアーティストがどうなっているのかも疎くなってしまう。

たしかに、何度も聞き返したくなるCDというのは年々明らかに減っているし、有名なアーティストの新譜もどこかで聞いたような曲が連なる。

ボリビア・フォルクローレも、完全に停滞期に入ってしまったのか。

日本は、様々なジャンルの音楽を深く追及している人が多いと感じる。ボサノバ、シャンソン、ハワイアン、フラメンコ・・そのジャンルは、コアな形で日本で生きている。本国で顧みられなくなった音楽だとしてもだ。

フォルクローレも日本に息づく異国音楽の一つのジャンルとして、この先、日本で生き残っていくのだろうか。

2018年9月4日火曜日

「朝市へいらっしゃい!!」 桜井小百合(ボーカル、パーカッション)


 甲州市のえんざん朝市に店を出すようになって、三年。
 一年目の時にも、この月刊モンターニャスに朝市について書いた記憶がある。
 当時はアンデスの織物『アワイヨ』を使ってがま口やアクセサリーなどを作って
販売していた。裁縫が苦手な私にしては頑張って作り、出来栄えもなかなかだったと思うのだが…ほとんど売れない。いや、まったく売れないことの方が多かった。
 何故売れないのか。それは、需要がないから。綺麗な柄でちょっと見た目はいいけれど欲しい・使いたいとは思わないからだろう。
 フォルクローレをやっている私としてはアワイヨで出来た小物があるといいなぁ、
と思って作っていたのだが、フォルクローレにも南米にも興味が無いお客さんに
とっては購買意欲をそそられないのだ。
 私は考えた。このまま売れなくても自分の好みの物を売り続けるべきか。はたまた何か売れそうな物に方向転換するべきか…。
 結果、世間一般的に人気の高い猫を描いた小物を売る事に決めた。コースターや皿・カッティングボードなどの木製品に焼きゴテで絵を描く。簡単!絵を描くのは好きなので楽しい!やはり猫モノはウケが良く、売り上げもグンと伸びた。
 でも、たまにフォルクローレっぽい絵柄も描いたりしていて、アルパカがケーナ吹いてるのや楽器を描いたものも意外に売れる。





















朝市ではパフォーマンス・ステージ」もあり、ギターの弾き語りや吹奏楽の演奏
ジャグリングや剣舞などのパフォーマンスが楽しめる。私もたまに歌わせてもらう
ことも。
また、朝市には美味しい食べ物やアクセサリー・洋服・可愛い小物の販売などの出店があり私もつい買い物してしまい売り上げが赤字になってしまうのは困りもの。
 休日に早起きして準備して朝市に店を出すのは大変だけど楽しい。
 最近では、旦那も私の隣で駄菓子屋を出店している。これが子供たちに結構な人気なのである。
 開催時間が朝9時~12時と短く、小さな会場でのんびりした雰囲気でやっている
ので、そんなゆるゆるとした感じが私には合っているのかもしれない。

 第三日曜日の朝、えんざん朝市に散歩がてらおでかけください。


〈えんざん朝市〉
   日時:毎月第三日曜日 午前9時~12時
   会場:甲州市 およっちょいプラザ七里
       (甲州市市役所すぐ近く)