2025年10月1日水曜日

「LPレコードのクリーニング」堀込 孝一(ビエントス)

 

 古レコード屋、フリマ、オークションサイトなどで、まだまだフォルクローレLPを見かけるが、気になるものは、ついつい購入してしまう。

 CDに無い音源もあり、また、ジャケットも楽しい。


LPレコードの一部(スルマ・ユガール、グルーポ・ボリビア、ハチャマリュク、ラリス)。
※スルマ・ユガールは、ピエル・モレナに期待したが、CDとは別録音、CDの方が音も内容も良い。
※ラリスは、ジャケットもそのままCD化されているが、内容もジャケットもツボです。

 購入品は、届いてから盤の傷などを確認するのだが、聴いてみないと分からないもので、また、聴く側の環境(システム)でも変わるので、「当たり」、「はずれ」も気軽に楽しんでいる。

 中には、盤がひどく汚れているものもあり、その場合は、そのまま針を落とすのも辛いので、盤をクリーニングしてから聴くことにしている。

 クリーニングと言っても自分の場合、食器洗い用の中性洗剤とスポンジで水洗いというのが定番である。 

 水洗いで、一番気を使うのが、レコード盤の中心に貼られているレーベルのシールである。

 紙シールみたいなものなので、水には弱いのである。

 ここを保護できればと考えたが、今では、「レーベル・プロテクター」なる便利な商品もある。

レーベル・プロテクター(アマゾンから)。
レーベル大の円形の板2枚で、ボルトでLPの真ん中の穴を利用してLPをサンド。
レーベルの部分だけ水濡れを防止する。


私の道具
洗剤は、中性ではないが「JOY」がお勧め。
スポンジではなく、専用ブラシを愛用。
洗ったLPを水を軽くふき取り乾かすための、100均のまな板スタンド。
私の使うプロテクターは、試作品をオークションサイトから購入したもの。EP用もある。
ここには無いが、ブラシとして、歯ブラシの「システマ」を愛用する方も少なくない。


 洗剤で、水洗いする前に、水で汚れを流しておくことをお忘れなく。

 水洗いの後は、柔らかい布等で軽く水をふき取り立てかけて乾かす。

 100均のまな板スタンドが安くて使いやすい(同時に3枚まで乾かせる)。

これから洗浄。
真ん中のネジに薄いゴム板とプロテクターを乗せ、ネジで締める。
LPは、グルーポ・アイマラのアンデス文明。

 クリーニングの効果は、概ね分かりやすく、ノイズが減り、また、音がクリアになることが多い。

 また最近、安いクリーニングマシーンも発売されている。

クリーニング・マシーン(アマゾンから)
水と超音波で洗浄。眼鏡屋さんの店頭のクリーナーと同じ原理。

 専用機としては、格安で、厚み以外は、ほぼLPサイズ、12インチLP、10インチLP、EP盤に対応。

 価格は、10万円前後であるが、とても気になる。

 近い将来、夜な夜なレコードを機械洗浄している自分を想像している。