この「月刊グルーポ・モンターニャス」はメンバーによるリレー形式の記事を載せています。
メンバーの思い入れの1曲とか、おすすめCDとか、楽器についてのウンチクなど内容はさまざまです。
2023年5月2日火曜日
2023年4月1日土曜日
「ハイレゾ」小林康博 (ギターラ)
「ハイレゾ」という言葉を音楽用語だと思っていた、調べてみると「高解像度」という意味で、映像や音楽などのデジタルデータにおいて、従来の規格よりも解像力に優れ、相対的に緻密で鮮明であることを表すらしい。
現在では4Kディスプレーに代表されるように、従来の解像度や画素数をはるかにしのぐディスプレーが登場しており、このような高精細化されたものがハイレゾディスプレーとよばれている。音楽データにおいては、サンプリング周波数や量子化ビット数において、音楽用CDのデジタル規格を超える高音質のデータをハイレゾ音源と呼ぶのです。
デジタル ⇒ 新しい、機械的、コンピューター、音楽CD、iTunes
アナログ ⇒ 古い、温かい、LPレコード
アナログとデジタルですが、アナログ・シンセサイザーのようにアナログにはアナログの良があるのもまた事実。
両者をバランスよく使いこなしていきたいものですね。
オーディオテクノロジーの革命といえばCDの登場ですが、それを突き放す勢いなのが「ハイレゾ」です。
ハイレゾとはアドビ社から画像加工・補正ソフトのPhotoshopがリリースされ、マニュアルにあった「レゾリューション」という言葉を略して「レゾ」からきてきます。「この画像、レゾ足りてる?」「レゾが低い」など。ハイレゾの語源は「高解像度印刷」です。
ハイレゾの実力はというと、CDの3倍以上、MP3やAACなどの圧縮音源の数十倍の情報量を持つ音源です。
この違いかCD以上の音の豊かさを表現できるというわけです。
定義としてはCD以上の情報スペックを持っていればハイレゾと名乗ることができます。
高解析度の音源は以前からあるにはありましたが、これらを再生するにはかなり高額な機器が必要だったため、あまり普及しませんでした。
ハイレゾが普及したのはインターネット環境のインフラが充実したことが大きく影響しています。
私は自宅に趣味の部屋を作り、ハイレゾ音源を楽しむためにコンデンサーマイクを使ってみたり、録音した音をデジタル編集したりして遊んでいます。あまりに奥が深すぎて沼にはまる前に怖気づいています。
YouTubeの動画でも高音質の録音のものが多く見られます
現在一本100万円はするノイマンなどのコンデンサーマイクをふんだんに使って録音されています。
ヘッドホンかイヤホンで聴いてください。
2023年3月5日日曜日
「土曜日」今村 まち子(チャランゴ)
繁忙期が過ぎ、今日は久しぶりの何の予定もない土曜日。
急遽、横浜の家具屋にソファーを探しに行きました。
15年間使ってきた革のソファーが見た目にも傷だらけでくたびれてきて、替え時と、前々から思っていたので、思い立って行きました。
ベッドで寝る時間が1日8時間として、人生の3分の一、昼休みや夕食後ゆっくり寛ぐのが1日3時間なら、ベッドと同様、侮れない。
家の近くのディリーストアで温かいおむすびを買い、食べながら、10時に出発。
このおむすびはここで作ってるので納得のお勧めおむすび。
12時に着いて約2時間ソファーやイスを見てまわった。
長ーく座ってみるのがベター。
本当は寝そべりたいのだが、流石にそれは遠慮した。
昼食は通常4~5人でとっていて、昼食後はいつもリラックスできる所の取り合いになるので、そんなことも想像しながら、見てまわった。
結局2人の意見が一致したものを購入。
感覚的に2人共あまり相違がないので、話は簡単。
決めた後は家に帰ってから、ケータイで色々調べない事を条件に!
帰りは海老名サービスエリアで世界一売れてるメロンパンを2つ購入。
あまりの美味しさに1つをペロリ。
2023年2月1日水曜日
「チャランゴのストラップについて」三澤 常美(ビエントス、チャランゴ)
チャランゴという楽器は、後ろ側が膨らんでいるので、立って演奏する際にウクレレのように持ってもマシンヘッド部分が重いため、極めて安定が悪い。
高く保持する昔ながらの保持法もあるが、コード弾きでは良いもののソロでは左手の自由が制限されてやりにくい。
そこで首から吊るすストラップの出番である。
ストラップの取り付け方には、楽器に穴を開けてエンドピンを装着するか、穴を開けたく無い場合、粘着テープとベルクロ、吸盤を利用する方法が考えられる。
中古のチャランゴを購入すると無造作に真鍮製のヒーロンが付いていることもしばしばである。
ヒーロンにボリビア風の平織の紐の先端を縛り付ける為だと思うがあまり格好良くない。
そもそもエンドピンはギターやウクレレの場合補強材の入った一番後方端に穴を開けることが多い。
チャランゴの場合は吊り下げた時のバランスを考えてより上で内側に開けられる。
そこで問題なのは、ボディー板の強度である。
ボディ材が薄い場合は穴の周囲から割れる心配がある。
1)内部に補強材を入れる方法(私見)
ストラップピンを着けるために開けた小孔からテグスか、いらなくなったチャランゴ弦を挿入して、ボディ全面のサウンドホールから出す。
適当に丸く削った当て木一円玉くらいの大きさで5ミリくらいの厚さに調整して装着部外側カーブに合わせ表面を丸く調整しておく。
中心に糸の通るくらいの穴を開けて、サウンドホールから出した糸を通す。
通した糸の一部にコブを作って当て木が抜けないようにする。
当て木の表面に接着剤を塗布して少し待つ。
数分後に糸を引っ張って本体小孔の裏に誘導して圧迫する。
この時テグス糸を巻いて引っ張り固定。
接着剤乾燥まで12時間ほどまって、サウンドホール側から糸を抜く。
あくまで頭の中だけで考えた方法なので、やる場合は自己責任で。
2)吸盤を使用する方法
一番手軽で、ボディを傷つけないので良いが、いつ吸盤が外れるか分からないので精神衛生上良くない。
吸盤の接着力の強いものを選ぶが、本体のカーブもあってなかなか良いものがない。
本体に足場となるシールを貼ってから吸盤を着けると少し安定する。
また、パンチングボード用吸盤の中にはネジを回すことで吸盤を引き上げてより吸着力を強くする工夫がされているものがあり、外れにくい。
ストラップのもう一方をどこにつけるか?
ネックの根本につける方法 ウクレレやギターで見かける。
演奏中ストラップがヘッド側に見えないので良いが、チャランゴではヘッドヘビーで安定が悪い。
(特にギアペグ仕様の場合)イタリアの女性チャランゴ奏者でこの位置で固定して上手に弾いている方もいる。
3)ヘッド部分への装着
ストラップに丈夫な紐を通してナットの上の弦との隙間に縛る方法
手軽だが、チャランゴではローポシションでのコード弾きが多用されるので少しストラップが邪魔になる。
4)ヘッド先端部分の裏側にストラップピンをつけてしまう方法
ヘッドの裏側の高い位置、ヘッドの裏側の2番目と3番目の糸巻きの間の真ん中 などが考えられる。
手軽に脱着可能なので便利だが、大事な楽器に傷をつけることになる。
5)左右の糸巻きの間の木の部分に紐で縛り付けつける方法
これも手軽だが、弦交換の際は紐が邪魔になる。
最後に最近の女性チャランゴ奏者の間で行われている糸巻きにストラップの取り付け部分を通してしまう方法
ルシール・イズミなどの動画でヘッドにストラップを巻き付けているのがわかる(写真)
チャランゴの右側の一番上の糸巻きや、3番目。反対側の3番目などにストラップを固定して、ヘッドを下から巻いている。
この利点は、チャランをストラップで吊るした時にチャランゴが下を向かない。
綺麗なストラップなら視覚的にもなる。
ヘッド周囲にピンをつけないし、紐もいらない。
2023年1月1日日曜日
「フォルクローレの音源」鈴木 賢二(ギターラ)
昔、フォルクローレのレコードを足を棒にして探し回ったことが「うそ」のようです。
今は情報が溢れ、音源がすぐ手に入る時代です。
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「コンドルは飛んで行く」を越路吹雪さんも吹き込んでいました |
その代わり、FM放送などで、ラテン、フォルクローレ、民族音楽などの番組がめっきり減ってきたようです。
FM放送から、気になる曲をカセットテープに撮るのが、昭和の音楽ファンの定番
フォルクローレのグループ演奏も、ボリビア、ペルー、エクアドル、チリ、アルゼンチンその他の国の特徴が薄れ、境がなくなってきた感があります。
今は20〜30年くらい前に録音した音源の方が、良かった気がして楽しんでいます。
早くコロナやウクライナの戦争が収まって、普通の生活に戻るといいですね。
2022年12月1日木曜日
「ビブラートについて」木戸岡 信次(ビエントス)
歌でも、楽器演奏でも、「ビブラート」は表現を豊かにする必須アイテムです。
ケーナを始めたばかりのころ、
ケーナ教室で
“ビブラートは自然にかかるので、無理にかけようとしない方が良い” と教わりました。
しかし 自然にかかるのを待っていましたがかかる気配は無く、
自然にはかからないとわかりました。
ビブラートは意識して練習しないとかかりません。
ケーナのビブラートはケーナに当たる息の強弱ですから、
やり方には腹(横隔膜?)
喉(声帯?)
口(舌,頬?)などあると思いますが、
サンポーニャの息での揺らぎの表現は腹からですし、腹からの表現が良いと感じています
練習にはリャキルナが良いです
心地よいビブラートの周期を実践できます。
意識せずにビブラートが自然にかかるようになってはじめて、
心地よい演奏になるのかなー
と思っています。
2022年11月1日火曜日
「ケ-ナで演歌」岡田 清和(ビエントス)
昨年は、私。今年は、妻が病気になり、モンタ-ニャスの練習も長期に渡り休みました。
コロナ禍ですので家に居る時間が多く、妻が少し良くなるまでは、家事全般に畑や庭の管理と忙しい日々を送っていました。
息抜きとして、スマホでフォルクロ-レの曲を聴いていました。
ある時、ギタ-曲の「禁じられた遊び」をケ-ナで吹いていました。
聴いてみると、あちらこちらに装飾音を入れ中々良いと思いました。
それとは別に、演歌もケ-ナで吹けば面白そうと思い、家にある楽譜から吹けそうな曲を探しました。
好きな曲の一つに、森進一の「襟裳岬」があり練習を始めました。
イントロが特に好きで、ケ-ナで吹いて見てこれは行けると感じました。
その他、津軽海峡・冬景色もケーナに馴染みます。
歌詞がわかるので、歌う感じで吹き感情を曲に入れる練習に演歌は良いと思いました。
フォルクロ-レ以外の曲を吹くのも、気分転換やケ-ナ上達にも繋がり楽しくなりました。
ちょっと早いですが来年の春は良い年が迎えられるようにと思っております。
桜を見ながら、森山直太郎の「さくら」を練習して吹いて見たいと思っています。(家から桜が見えます)
この曲は好きですが、私には歌えない曲ですので、せめてケ-ナで吹きたいと今から意気込んでいます。