2025年4月1日火曜日

 「鳥」今村 まち子(チャランゴ)


 2月23日。

 この日を境に我家に来ていた可愛い子ちゃんはどうやらシベリアに帰ったらしい。

 野鳥好き仲間からは、メスはジョビ子、オスはジョビ男、もしくはジョビ太とも言われているらしい、うちにいつもくるのは、お腹がオレンジ色だから、ジョビ男の方。



 可愛い子ちゃんと呼ぶのには理由がある。

 他の野鳥は近づく前に何処かに行ってしまうのが普通だが、庭の椅子に腰掛けて居ると、何処からかやって来て、鳴く真似をすると、徐々に近づいて来て1.5メートル位に寄ってきた。

ジョビ男
             

 こちらの様子を伺っていて、暫く目と目を合わせてくれて、礼儀正しくお辞儀をするように頭を下げ、尻尾を上下に振る動作は実に愛らしい。

 うちの庭で何時迄も遊んでいていいヨ!が伝わっているんだと思う。

 私は102月の忙しい時期、この可愛い子ちゃんに

 どんなにか癒され、魅了されてきた事だろう❣️


ジョビ子


 さてこの鳥の名前は(     )

 調べてみてね!


2025年3月1日土曜日

「スロー・ライフ スロー・ミュージックで行こう」三澤 常美(ケーナ、チャランゴ)

 AmazonPrime で遅ればせながら映画「Perfect days」を見た。役所広司扮するトイレ清掃員の淡々としながらも人生の幸せな日々を綴った心洗われる作品だ。清掃後のランチの際、大木の陰に紅葉の実生苗を見つけ大切そうに掘り取って自宅に持ち帰り、植物育成灯の下で他の(おそらく同じように持ち帰った)小さな木々の仲間に加える。毎朝霧吹きで灌水して新芽の伸びるのを楽しみにしている。仕事終わりに古本屋に行って幸田文の「木」文庫本を買って帰り、寝る前に電気スタンドの灯りで味わうように文章を読む。
   ちなみにこの本の最初は、「えぞ松の更新」という北海道の厳しい自然の森林で倒木に偶然芽生えた種が倒木を栄養にしてゆっくりと成長することで倒木に沿って一直線の並木が形成されていく様を書いたエッセイから始まる。年老いた著者が言葉を選んだ文章に新鮮な驚きがある。

   話を戻すと物語は、途中別れた妻の娘が家出して頼ってきたり、行きつけのスナックの(石川さゆり扮する)ママの元彼が癌で数年ぶりに会いにきたりと彼の日々は揺らぎを見せるが、それでもゆったりとした毎日の些細な出来事の繰り返しに喜びを見出す生活は続いていくそんな映画。

   

 話は、変わるが去年のクリスマスイブに地元の善誘館小学校で、「ケーナ を作って音を出そう」という授業を(卒業間近の)6年生対象にした。
 この小学校でのケーナ 作りは、実は2回目で1回目は、一昨年の6月に4年生を対象にやっている。前回は、30名以上だったので竹を用意して下穴を開けたりするのに4時間以上を費やしてとても苦労した。今回は、半数以下の生徒だったので楽な訳だが、(前々月のパワーストーン倉庫での出店で)サンポーニャや自作ケーナ 、パーカッションなどの楽器が売れたので、これ幸いと前から欲しかった卓上ミニボール盤を購入した。 
  


    今回の準備も前回と同じように予め指穴と歌口を全て開けておき、工作室では、G管ケーナ の長さ(37cm)に歌口付近で切断して、丸棒ヤスリで歌口を作るといった簡単な作業だけにした。というのも2校時のうち最初の40分でケーナ作り、2時間目は皆音楽室に移ってフォルクローレ演奏を含む二胡やサックス、トランペットといった盛り沢山の演奏を披露するという欲張り企画なので。(本当は、ケーナ で音を出すところを2時間目でやり、子供達の喜んだり驚いたりする様子を見たかったのだが。)

   私は小学校の低学年の時、通信簿に音楽で5段階評価の2をつけられた事がある。それくらい音楽は嫌いだった。今でも小学生の嫌いな科目のトップは音楽か図工だというから、その辺は昔と変わっていないようだ。だけれども自分で作った楽器から音がでて、それで立派にメロディーまで吹ける。そういった新鮮な驚きと喜びがあれば、私の音楽に対する気持ちももっと違っていたかも知れない。コスキン・エン・ハポンで知られる川俣町では、小学生が皆アルゼンチン式ケーナ を吹く。そんな風になればいいと思う。

 南米ボリビアやペルー、アルゼンチン、エクアドル、チリにまたがった古代インカ帝国の楽器ケーナ 、地元の人が身近なもので作った素朴な楽器には、アンデス民族の魂が込められている気がする。人は、与えられた物ではなく、自分で作ってこそ、より理解が深まり愛着が湧くものだ。


    映画「Perfect Days」を見て、ふと幸田文著「木」を図書館に借りに行った。一冊だけではもったいないので民族楽器関連の本も検索した。関根秀樹「民族楽器をつくる」、若林忠宏 「民族楽器を演奏しよう」、「スロー・ミュージックで行こう-民族音楽のすすめ-」。タイトルから分かるように民族音楽を聴いたり演奏することでmedicine music(癒しの音楽)効果、心の平穏を保つような禅の境地、打楽器を打ち鳴らす時の陶酔感、喜びの気持ちを感じるような音楽に包まれる毎日の暮らしを目指せである。



    さて、この本の中では、明治学院大学教授辻進一氏が「スロー・ライフは『ゆっくり』ではなく繋がりを取り戻し、共に生きていくこと。」と述べている。氏はさらに哺乳類のナマケモノが、一本の大樹で一生を終えることもあるというが、木を枯らさぬよう1日に数枚の葉を食べ、新陳代謝を抑えて1日の大部分を「じっと」している。防御能力のほとんど無い彼らが木を降りていくのは、排泄物を肥やしとして木の根本に返すためだという。「繋がり」と「共に生きる」姿が、結果としてとてもゆっくりな生き方となったと説いている。


   まー、ナマケモノがそこまで考えていたかどうかは、疑問だが、私は、フォルクローレを始めて氏のいうスローライフの「繋がり」、「共に生きる」と言う点にはいたく同意している。今後も自然素材で作られた楽器から奏でられる肩肘の張らないリラックスした音楽をスロー・ライフ スロー・ミュージックで実践してモンターニャスの皆さんと一緒に親しんでいきたい。

 

講座で使用したテキスト5ページあります



新聞で紹介されました。




2025年2月2日日曜日

「ネイティブアメリカン」 鈴木 賢二(ギターラ)  

 

 ずっと気になっているのが「ネイティブアメリカン」です。

 

北アメリカの先住民

 主に使われるのが、ネイティブ・アメリカンフルートなのですが、いろんなグループが、ケナーチョやサンポーニャなども使っています。


ネイティブアメリカンフルート。ケーナとは構造も音色も異なります。

 ジャンルとしてはアンデスフォルクローレそのもので、曲だけネイティブアメリカンなのもあり、こんがらがってしまいます。

 

 主な曲は

 Love Mountain

 White Buffalo

 Last of Mohicans

 Navajo Roadなど色々で北米インディアン色が濃厚でなかなか趣があって好きです。


 グループも沢山あって、FabianRaimyCarlosSalazar兄弟、WayraEdward SimoniLeo RojasAlexandro QuereraluWuauquikuna



 女性ではYawarpumaほか色々で、舌を噛みそうな名前ばかりです。


 それぞれ世に知られたポピュラーな曲もやっています。

2020年公開の映画

 なかなか不思議な魅力があり取り憑かれています。


 YouTube などで聞いてみてください。

2025年1月1日水曜日

「モンターニャスへ」森 美知子(ギターラ)

 

神奈川から山梨に転居して20年近くになります。

こちらに来て知り合いのフォルクローレグループ「ライセス」のコンサートを企画した時に、はじめて モンターニャスの名前を知りました。

ライセスの大木さん、ケーナ演奏の名手、ケーナ製作者としても高名

そして堀込さんに声をかけさせていただいたのです。

当時、私は3人でグループを作っていて草薙さんに指導いただきながらフォルクローレの演奏を学んでいました。

こちらに来てすぐに南米旅行、ペルー、ボリビア、アルゼンチンを巡る旅に出かけました。

目的は本場のフォルクローレを知りたいというものでした。

南米地図。チチカカ湖は、ペルーとボリビアに接する
           
 観光もさることながら、宿泊した4か所でのフォルクローレコンサートが一番印象に残っています。

クスコでは食事しながらコンサートを見ましたが、オープニングの曲は私の大好きな「エンクエントロ」。

ペルーの古都クスコ、インカ帝国の中心
            

メロディーをフルートが吹いていました。まるでリクエストしたかのようでした。

そしてラパスでは現地衣装ではない、すてきなスーツ姿の4人の男性による演奏、ドラムなどが使われていてちょっと現代風な感じのグループでした。

              

標高4000m近いラパスの街並み、そびえる山はイリマニ
           

クスコからプーノに移動する時に長時間乗った電車の中では現地衣装で、にぎやかに演奏してくれるグループがいて楽しめました。

バイオリンがとても良い仕事をしていました。ペルーの曲が多かったように覚えています。

チチカカ湖ペルー側の都市プーノ観光の様子


そしてアルゼンチンでは現代風な雰囲気のフォルクローレコンサートで「アルフォンシーナと海」などを聞きました。

感想として私は素朴なフォルクローレが好きかなと感じました

2023年10月モンターニャスで初めて参加の日に「エンクエントロ」や「ユリ」など私が好きだった曲が練習曲に入っていてうれしかったのを覚えています。

「リャキルナ」や「タラフチ」も過去にいっぱい演奏した曲ですが、グループそれぞれの演奏の仕方もあって時には音の変化もあったりして奥行きを感じます。

モンターニャス演奏の様子

私たちのグループは当時は歌が入らない楽器のみの演奏をしていました。

カルカスなどは知っていましたが、モンターニャスに入って皆さんの力強い演奏を聴いて大勢の方が合奏する演奏の迫力と楽しさを感じることができました。

また、皆さんの声は何よりの楽器だと思います。

音の重厚な重なりがとても好きです。

モンターニャス演奏の様子


毎回部屋の設定を準備してくださる方たちのおかげで練習に参加できてありがたいです。

何回も同じ曲を練習して仕上がってきたときの高揚感。

来年も頑張って練習に参加していこうと思います。

今、皆さんと一緒の練習が、本当の練習と思っています。出会えて良かったです。         

よろしくお願いします。

 

2024年12月1日日曜日

「チューニョの花が咲く時」木戸岡 信次(ビエントス)   

 Kara Markaの曲で、以前演奏しましたが最近練習しています。
カラマルカの「チューニョの花が咲く頃」が入っているCD


 曲調、リズム 大勢でワイワイやっている感じが好きです。
「チューニョ」とは乾燥ジャガイモ(保存食)。東北や、長野・山梨にも残る。「シミ芋」などと呼ばれている

 歌詞を聞き取ったままに書きました、使ってください。 


   Cuando Floresca El Chun~o

                 Kala Marka

  ①  シトゥス パドレス ヤメオ ネスポルミマ ラクルパ

 チラス シトヤストシ マネストゥラ ナウセンシア

A  ディセンクェ ボルベス ボルベラス コモェジオ ケセバラゴ

    繰り返し

   B  フーマンピ ナイヤンピ クゥアンド フローレスケ チューニョ

 クァーワン ニョークァーワン クゥアンド フローレスケ チューニョ

 ノーディガスクァソリダド ラティェザード デナンシステ

   繰り返し  

  A

  B

    A B

 A B


 重ね合わせた楽器の雰囲気が出せればいいと思います。

2024年11月2日土曜日

「ソロウクレレが楽しい」岡田 清和(ビエントス)

 

 今、ソロウクレレに夢中です。

 と書きますと初めてウクレレ行うようですが、実は10年位前に公民館事業の初心者のウクレレ教室に参加しました。

 講座は8回で最後は発表会でした。


ウクレレは4本弦


 練習の過程でウクレレの持ち方、弦の押さえ方、ストロ-クの仕方など教えて頂きました。

 いろんなリズムのなかでシンコペ-ションが入るものは難しく出来ませんでした。

 簡単な気持ちで参加しましたが、ウクレレが弾けるようになるのか不安になったことをいまでも鮮明に覚えております。

 今は一人で楽しめるソロウクレレを細々と行っております。

 ソロウクレレ用の楽譜集も数多く販売しており、五線譜が読めなくても楽譜にはタブ譜が付いて、弦の押さえる場所が分かり、どの指を使うのかも分かります。


アマゾンで売られている人気の教則本


 親切な楽譜集で助かっています。

 上達は練習するのみで焦らず楽しんでいます。

 最近始めた曲は「パイプライン」です。ベンチャ-ズのエレキギタ-でのテケテケ、テケテケが懐かしくウクレレで遊んでいます。

ヴェンチャーズLPから

 勿論ケ-ナは最優先で練習しております。

 歳を重ねるごとに認知症の心配もあり、ウクレレは左手と右手の動きが別なので上手に弾けなくても、脳トレにはとても良いと思っています。

 今日もジャカ、ジャカ弾いて楽しんでいます。

 

2024年10月1日火曜日

「フォルクローレ万歳」丸山 高男(ビエントス)

 

思い起こせば30年前、仕事で鈴木さんの家に行ったのがきっかけでフォルクローレに出会ったのです。

 ほんの偶然でした。言われるまま、鈴木さんの奥さんの美味しいカレーをごちそうになり、何気に今日、なんちゃらの練習があるんだけど聞いてくけ?

それがきっかけでした。

帰りにケーナと言う楽器を貸してもらい、御勅使の河原で仕事帰りに練習したものです。

参加して間もなく、県立考古博物館で、「シカン展」と言うインカの遺跡の展覧会が行われることになりフォルクローレの演奏の依頼が舞い込んだのです。

シカン展案内チラシ


右も左もわからぬままに出演することになったのでした。

シカン展の図録


その時には名無しのグループではカッコが悪いということで、急遽モンターニャスとグループ名を決めて演奏したのです。

山梨県立考古博物館(甲府市)


あれから思えば30年長いようで短い時間だったような、非常に楽しい時間でした。

メンバーの出入りはありますがよく継続したと思います。

自分の力量は一向に上達しませんがこの音楽と仲間に加えていただいた皆様には感謝しかありません。

ここ何年かは練習にも参加できず、なかなかメンバーに会えませんが、また練習にお邪魔したいと思います。

モンターニャスから育ったグループも県内で活動していて、ファルクローレのすそ野が広がっています。

70歳を過ぎまだまだ楽しく人生を謳歌しています。

働く仕事があり、気の置けない仲間がいてこれからも楽しく歩みたいと思います。

フォルクローレ万歳・・・・モンターニャス万歳まだまだ楽しみは続きます。