この「月刊グルーポ・モンターニャス」はメンバーによるリレー形式の記事を載せています。
メンバーの思い入れの1曲とか、おすすめCDとか、楽器についてのウンチクなど内容はさまざまです。
2022年6月1日水曜日
「素焼きのかめ」大塚 良夫(ビエントス)
「音楽の授業で”素焼きのかめ“を聴いたよ。おじいちゃんがケーナを吹いていることをみんなに話したよ」
2022年5月1日日曜日
「早く登場しすぎた疫学者」今村 均(ギターラ、ボーカル)
2021年5月の月刊モンターニャスに、環海航路新図と日記を著した、地元の医師、廣瀬保庵の事を投稿しました。
今回はその折り少し触れていたやはり地元(現山梨県)の医師、橋本伯寿の「断毒論」の事を書きたいと思います。
市川で生まれ、長崎で蘭学を学び、天草で痘瘡(天然痘)の治療を見聞して、痘瘡、麻疹、梅毒、疥癬の四つを伝染病と見破り、患者の隔離による感染防止、患者の衣類の洗濯による消毒の徹底、外食や集会参加の遠慮、稽古事への登校自粛など、現在のコロナ禍に通じる感染症対策書「断毒論」を1810年(文化七年に書き上げました。
天然痘、梅毒等の伝染説を唱道した、避痘隔離法の法令化を市川代官所ならびに甲府勤番支配役所に請願した書中で、医学館の疫病教授池田瑞仙の説を批判した事から「断毒論」の板木押収、出版の差止めを命ぜられます。
当時幕府は、神田佐久間町に在る「医学館」で漢方医学生を教育し、これも甲州藤田村出身の医学者、広瀬元恭が広めた牛痘種痘以前は漢方で治療する方針を取っていました。
市中では疫病が広まると御祈祷や呪いで厄祓いをすることが当たり前の時代でした。
人心を惑わすと言う言いがかりにも近い批判で伯寿を抑え込もうとしました。
後に板木は返却され新たに出版されます。
現在は三版が残されて国会図書館、県立博物館等に保存されています。
それが神田古本市で発見され、今は我が家に在ります。
大変貴重な本なので、市川のお宝として大切に保存していきます。
環海航路日記も長野県上田市の元庄屋のお蔵から発見され、これも我が家にやって来ました。
去年から今年に掛けて貴重本二冊が手に入りました。
いずれも本来なら市川に有って当たり前の本だと思います。
故郷に奇跡的に帰って来ました。
巡り合わせに感謝しています。
2022年4月3日日曜日
騙されやすくなりました
2022年3月1日火曜日
「ウクライナ」今村 まち子(チャランゴ)
ロシア、ウクライナの代表団による会談が昨晩行われたが、即時停戦、ロシア軍の撤退には程遠いようだ。
ロシアの言うウクライナの非軍事化と中立化!何を言ってるんだと腹が立つ。
一つの国を乗っ取るなんてことは、まるで007かなんかの映画でも見ているような感覚で、21世紀の今起きている現実である事が信じれない。
この不当な侵略を世界中の国々が許す訳がない。
ソビエト崩壊から30年経ち、NATO加盟国が増える中、同じルーツを持つウクライナが西よりになるのは、どうしても許せないらしい。
TVでいう、ウクライナが母、ロシアは子と言うのは何かなと調べたら、8-13世紀に今のウクライナとロシアにまたがる地域にキエフ公国と言う国家があり、キエフはその中心だった。
キエフ公国歴史地図 |
核をチラつかせる、不気味なプーチン、ミャンマーのクーデター、新疆ウイグル自治区など心配事が今同時に起きている。
ロシア兵士にひまわりの種を差し出し何しにきたの?とののしる勇敢な女性にエールを、たじろむロシア兵士には同胞を苦しめるなと言いたい。
ロシア兵にひまわりの種を差し出す女性 |
2022年2月1日火曜日
「いい音とは何か」三澤 常美(ビエントス、チャランゴ)
「誰がヴァイオリンを殺したか(石井宏著)」の中でストラディバリウスを含めたクレモナの銘器の音色を、一般の楽器と比べて、どうなのかと問うている文章がある。
日本人の言う「音が良い」と言う表現は、西洋人にとってはなんのことか分からない。
彼らが使う音響特性の評価にはsonorityとかresponse、resonanceと言う言葉が主であると言う。
楽器が弓に敏感に反応する、良く鳴り響くことを指している。
木材の繊維が音に共鳴して響きが形作られ段々と反応が良くなり、年月と共にやがてピークを過ぎていく。
そう言う意味では、高名の演奏家の使った楽器ほど音は弱っていると言われ、良い楽器を選ぶなら貴族や修道院の死蔵されていた期間の長いものを選ぶべきだと言う。
また、ある人が楽器をしばらく使っていると、楽器はその人の音になってしまうという。
「このピアノは弾きこんでいないので、弾きこんでもらうといいですよ。」と言った会話はよく聞かれる。
ピアノのように猫が歩いても音がする楽器でさえ、弾く人によって全く違った音がするなら、修練しないといい音を出すのも難しい管楽器では、楽器の個性よりも吹き手の個性が音となって聞こえてくる。
で、話はヴァイオリンに戻り楽器としては最もデリケートで大枚をはたいてストラディバリウスを買った人物が結局、自分の音しか聞こえて来なかったと言う話を紹介している。
また、追い討ちをかけるように、クレモナの巨匠の「ヴァイオリンに固有の音などなく、全て弾きての音なのである。」と言う言葉に著者の目からウロコが落ちる。
アンドレス・セゴビアのギター演奏を初めて聴いた人は、これが同じギターなのかと思うほど柔らかくて甘い音色に驚くだろう。
そこで管楽器であるケーナを色々いじっていると、材質による音色、倍音成分の違いや指穴の大きさや位置、歌口の形状で音が左右されるのに気が向いてしまうが、いい音を出すのは吹き手の技量や個性であると言うのが今回の結論である。
2022年1月1日土曜日
「断捨離」鈴木 賢二(ギターラ)
今回は断捨離です。
棺桶が高くなると残された家族のために断捨離を考えなくてはなりません。
溜まった家族写真、堅くいた家具、その他いらなくなったものなど。
imagenavi(イメージナビ) - 鈴木 賢二さんのプロフィールページ。
仕事の作品はデジタル化して、ダウンロードサイトに売り込み、原画は選定して破棄。
溜まったカセットやレコードは、USBやSDカードにデジタル化して、あとは欲しい人にあげました。
駄作は破棄して捨てましたが、額装したものは減りません。
40年間貯めたものなので、段ボール何箱かになりました。
困ったのは描いた絵。
どうしましょう、助けて。
2021年12月1日水曜日
「続 Mi Bolivia ミ・ボリビア」木戸岡 信次(ビエントス)
通勤の車の中で歌の練習しています。
昨年も同じ曲の紹介をしたのに1年が短い!
※音源は、Mi Bolivia SACAMBAYA で検索してみてください。
時間の経つのが毎年早くなっているように思うのは、周りの人達が皆口をそろえて同意するので、自分だけではないと少し安心するのですが。
自身の感覚では、子供のころの20倍か30倍かのスピードです。
理屈を言えば、生きてきた時間分の一定時間の値が小さいほどスピード感大とすると。
歳をとる、生きてきた時間の値が大きくなると、どんどん小さくなる。
するとどんどんスピード感が大きくなる。
時間のスピードに追い付くほどに速く動ければ良いですが、逆に遅くなる。
フォルクローレを演奏するときは、聴くときは、時が止まります。
憂鬱な時にはフォルクローレを聴いて、演奏して、歌って。
元気を出していきましょう!
「久しブリ」では無い感じ。
LETRA 'MI
BOLIVIA'
Sacambaya
Mi Bolivia, país andino
Valles y montañas
con su Chaco y el Amazonas
soy de tus entrañas
En la Llajta nuestra gente
vive muy consciente
somos quechuas pueblos aymaras
Tupi guaraníes
Mi Bolivia como te amamos
Mi Bolivia como luchamos
todos juntos por ti
llajtamasis chayanpusqanku
sunqus kusichasqas